松前町　６年度予算案　校務支援システム導入　働き方改革へ町教委に端末

（市町村 2024-03-06付）

　【函館発】松前町は２月２８日、６年度予算案を発表した。町長選挙に伴う骨格編成。一般会計の総額は前年度当初比２・７％減の５９億４２００万円。うち教育費は８４・５％増の６億１２４７万円となった。白坂地区の遺跡発掘調査費として２億５１７３万円を積み上げたことを要因に、大幅な増額となった。

　新規事業をみると、教育委員会会議におけるデジタル化やペーパーレス化を推進する費用として、備品購入費および通信運搬費を合わせた事業費１５５８万円を計上。感染症などの感染拡大防止対策時にはウェブ会議での開催を可能とする。

　町内小・中学校に導入する校務支援システム事業には３１６万円を充てた。道教委が推奨する「道公立学校校務支援システム」の活用によって、教職員の働き方改革を後押しする。

　社会教育関係では、白坂地区の大型風力発電設置工事で見つかった縄文時代の土器や遺構などの発掘調査費として２億５１７３万円を計上した。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり。

▽教育委員会タブレット導入事業（新規）＝１５５８万円―委員用４台、事務局用７台のアイパッドを導入

▽教育指針推進事業＝１０９万円―心の教育の充実と学力向上を目指す教育活動の経費

▽校務支援システム事業（新規）＝３１６万円―町内小・中学校における公立学校校務支援システムの導入

▽松前高教育支援事業＝１２８６万円―就職・進学対策および保護者負担の軽減に向けた入学奨励金の交付など

▽松城小空調設備工事（新規）＝４９９万円―給気・換気機能付き空調機の取付等

▽松前中Ａ棟外壁塗装改修工事（新規）＝１４２９万円

▽文化財保護管理事業＝４３４万円―指定文化財の保存管理

▽文化財公開活用事業＝１６２万円―文化財の公開・活用および歴史講演会等の開催

▽史跡保存管理事業＝３４９万円―環境保全

▽史跡松前氏城福山城跡保存整備事業（新規）＝１１１５万円―寺町地区における石垣３次元レーザー計測・カルテ作成の実施、本丸地区・新坂地区石垣穂人に向けた資料調査や整備方針の検討

▽郷土資料館管理＝５０５万円

▽白坂地区遺跡発掘調査（新規）＝２億５１７３万円―白坂地区３遺跡における発掘調査支援業務の導入

(市町村 2024-03-06付)