名寄市 6年度予算案 全小学校に空調設備 名寄東中整備へ設計費等
(市町村 2024-03-06付)

 【旭川発】名寄市は2月22日、6年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比2・3%増の242億9304万円。このうち教育費は、1・7%増の33億1166万円となった。

 新規事業として、小学校空調設備設置に1億4870万円を措置。市内の全小学校の普通教室に空調設備を設置し、児童の生命と健康を守る環境を整える。

 また、名寄東中学校整備に7000万円を充て、名寄産業高校光陵キャンパスを名寄東中学校として活用するための実施設計や道教委との協議を行う。

 教育関係の主な事業はつぎのとおり。

▼小・中学校教育の充実

▽小学校維持管理=3億8214万円―小学校空調設備設置(新規)1億4870万円ほか

▽名寄中整備=3億1303万円

▽名寄東中整備(新規)=7000万円

▽情報化推進(新規)=2555万円―児童生徒一人ひとりの習熟度に応じた出題をするAIドリルの導入(新規)869万円ほか

▽スクールソーシャルワーカー配置=501万円

▽心の教室相談員配置(新規)=351万円―市内の全中学校を対象に、不登校・いじめ等の悩みを気軽に話せる「心の相談員」を配置する

▽給食センター施設改修=1730万円

▽給食センター運営・維持管理=1678万円

▽NAYOROスタイル部活動改革推進=1525万円―学校における働き方改革と児童生徒らの運動機会の確保を目的に、部活動改革を行う

▽義務教育学校の運営・維持管理=1893万円

▽中学校運営・維持管理=1億1378万円―トイレの洋式化など

▽教材・教具等整備=4838万円―小・中・義務教育学校の学校図書の購入や各種教材の整備に充てる

▽就学奨励費=2745万円―小・中・義務教育学校への就学が困難な児童生徒の保護者を支援する

▽特別支援教育就学奨励費=621万円―小・中・義務教育学校の特別支援学級への就学が困難な児童生徒の保護者を支援する

▼高校教育の充実

▽高校支援=811万円―名寄高の学校行事の充実や市の活性化に資する事業の企画立案を担う学友会を支援する名高アオハル応援(新規)に30万円など

▼大学教育の充実

▽学生募集対策=1768万円―高校訪問やオープンキャンパスなど

▽就職対策=1528万円―国家試験対策など学生の進路に係る支援

▽入学試験実施運営=1967万円―インターネット出願システム導入(新規)343万円ほか

▽給付型奨学金等給付=404万円

▽海外短期留学等支援=100万円

▽大学教育振興=9億920万円

▽教材・教具等整備=3225万円

▽大学図書整備=780万円―学科関連図書や専門図書等の整備を進め、大学図書館としての高度化と機能性充実を図る

▽コミュニティケア教育研究センター運営=523万円―地域の発展に寄与する教育研究活動に充てる

▽特別研究=コミュニティケア教育センターと地域住民が協働して地域課題の解決に向けた研究活動に充てる

▼生涯学習社会の形成

▽地域学校協働活動推進=12万円―学校を核とした地域づくりを進める

▽智恵文公民館運営=29万円―義務教育学校や地区の各種団体と連携した活動を進める

▽図書館各種行事等運営=15万円―子どもの読書活動や生涯学習を推進する場をつくる

▽博物館運営・維持管理=3149万円

▽なよろ市立天文台運営・維持管理=3750万円

▽移動式天文台車運営=179万円―市内などに移動式天文台車を派遣する

▽陶芸センター運営・維持管理=539万円

▽ふうれん地区交流センター運営・維持管理=教育文化振興の場になるよう努める

▼家庭教育の推進

▽家庭教育推進=16万円―子育てに係る情報提供や相談体制の整備などに努める

▼生涯スポーツの振興

▽冬季スポーツ拠点化=2751万円―スポーツを通じた人づくり・まちづくりを目指す

▽風連スキー場管理運営=1115万円―子どもたちへの教育資源としての役割を果たす

▼青少年の健全育成

▽放課後子ども教室=147万円―子どもたちにとって安全・安心な居場所づくりに努める

▽不登校児童生徒相談=445万円―相談窓口として教育支援相談員を学校に配置する

▽適応指導教室設置(新規)=1448万円―不登校児童生徒のため、適応指導教室を開設する

▽教育相談推進=542万円―教育推進アドバイザーを学校に配置する

▽青少年問題対策=234万円―町内会推薦の指導員と共に巡視活動を行うなど、青少年の非行防止体制を構築する

▽青少年育成=119万円―外部団体等と連携した体験事業やスポーツ大会を実施し、青少年の健全育成を図る

▽風連青少年育成=288万円―集団生活を通じて、自主性や社会性、協調性などを育てる「都会っ子交流事業」を行う

▽児童センター運営・維持管理=1945万円―児童生徒の放課後の安全・安心な居場所づくりに努める

▽風連児童会館運営・維持管理=949万円

▽放課後児童クラブ運営=5797万円―児童の放課後における安全・安心な居場所をつくり、子育て支援を推進する

▼交流活動の推進

▽名寄市・鶴岡市姉妹都市交流=124万円―青少年の相互訪問などを行う

▽名寄市・杉並区交流自治体交流=418万円―両自治体の児童生徒の交流を図る

▽名寄市・リンゼイ姉妹都市交流=55万円―両市の高校生の相互派遣などを行う

▼子育て支援の推進

▽子ども家庭総合支援拠点=762万円―児童虐待への対応や育児相談などを行う

▽子育て短期支援=50万円―一時的に養育が困難になった児童などが短期間入所できる「ショートステイ」を行う

▽子どもの遊び場運営=2348万円―天候を気にせず元気に遊べる場をつくる

▽相談支援事業=1371万円―発達に心配のある子どもに対して、障がい福祉サービス等の利用計画の作成などを行う

▼農業・農村の振興

▽食育推進=44万円―食育の取組を振興する

(市町村 2024-03-06付)

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