体罰・不祥事件撲滅訴え　坂本会長　指導者に自覚求める　道高野連

（関係団体 2024-05-13付）

道高野連・坂本会長

　道高校野球連盟（道高野連、坂本浩哉会長）は９日、ホテルライフォート札幌で５年度加盟校連絡会を開いた。選手権南北北海道大会や秋季全道大会などの会場、スケジュールを盛り込んだ事業計画を決定した。坂本会長＝写真＝はあいさつで、体罰・不祥事件の撲滅や活動中の事故防止徹底を呼びかけた。

　坂本会長はあいさつで、高校野球を取り巻く諸課題として①加盟校・部員数の減少②大会運営③体罰・不祥事件撲滅④活動中の事故防止―の４点を説明した。少子化によって加盟校や部員数が大きく減少するとともに、支部間格差も拡大の一途をたどっていることを指摘。高校野球の普及に資する様々な取組を通して、競技の活性化を期待した。

　一方、体罰・不祥事件に関わっては、発生件数が依然として撲滅に至らないことを憂慮。生徒指導提要の改訂に言及し「あらためて指導者に自覚を促してほしい」と要請した。

　また、前年度、エスコンフィールド北海道や札幌ドームで開催した大会が盛況だったことを報告。加盟校への還元事業を検討していることを示し「球児のために揺るがない連盟として歩んでいきたい」と力を込めた。

　議事では、本年度事業計画案を審議。常任理事会や審判幹事会、各種ルールを協議する検討委員会など諸会議の開催を決めた。高校野球の普及・活性化に資する未就学児を対象としたキッズフェスタや、小中学生対象のベースボールフェスティバルの開催、中学軟式野球の支援交流を図る中体連連携推進事業に取り組むことを確認した。

　大会では、第１０６回全国高校野球選手権大会の南北海道大会準決勝・決勝をエスコンフィールド北海道で開催することを決定。１０月に開かれる第７７回秋季北海道高校野球大会を札幌ドームで開催することを申し合わせた。

　一方、軟式野球については、夏季・秋季大会共に支部予選を行わず、全道大会に一本化して開催することを決めた。

　本年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝坂本浩哉（札幌稲雲校長）

▽副会長＝川口淳（札幌龍谷学園校長）―新、宮下靖広（旭川実業校長）―新、浅利剛之（札幌日大校長）

▽監事＝桑島宏明（市立札幌啓北商業校長）、澤田信夫（札幌東商業校長）

▽事務局長＝横山泰之（札幌稲雲教諭）

(関係団体 2024-05-13付)