道特長　６年度総会・春季研究協　ミドルリーダー育成へ　ウェルビーイングな組織を

（関係団体 2024-05-13付）

道特長総会

　道特別支援学校長会（道特長、四木定宏会長）は８日から２日間、ホテルライフォート札幌などで６年度総会および春季研究協議会を開催した＝写真＝。管理職候補となるミドルリーダーの育成、管理職の大量交代期に対応した効率的な業務執行を進めることなどを決定。あいさつに立った四木会長は、安定した学校経営の実現などに向けて「ウェルビーイングで持続可能な組織づくりを進めたい」と述べた。

＝四木会長のあいさつ概要は後日掲載＝

　四木会長はあいさつで、令和の日本型学校教育の実現や、インクルーシブな学校運営モデル事業および特別支援学校の在り方検討など「学校を取り巻く課題は多岐にわたり、複雑化している。各校単独では課題解決が困難だ」と強調。道特長全体の組織力・協働力を高めた対応が不可欠との認識を示した。

　また、校長の大量交代期に当たって、組織的な人材育成が最重要課題にあると指摘。安定した学校経営の実現、会の運営に向けて「ウェルビーイングで持続可能な組織づくりを進めたい」と述べた。

　議事では、基本方針「特別支援学校の経営者としての資質の向上を図り、諸課題の解決に努めるとともに、関係諸機関・関係団体等と連携して特別支援教育の充実・推進を目指す」のもと、活動内容を決定。女性職員の活躍による学校運営の活性化や、管理職候補となるミドルリーダーの育成を積極的に進めるとともに、管理職の大幅な交代期に対応し、適切な業務分担に基づく効率的な業務執行を進める。副校長・教頭会、事務長会などと積極的に連携し、管理職としての資質向上を支援することなどを申し合わせた。

　本年度の専門部は「研究・研修」「経営課題」「施策・要望」「特命・緊急調査」の４部体制。特命・緊急調査に関しては、基本方針、年３回実施している研究協議会の在り方などについて検討を進める。

　活動計画をみると、８月８、９日と７年１月８、９日に研究協議会を開催。８月については、外部講師を招いた研修を検討する。また、会則の一部を改正。多岐にわたる事務局長業務を補佐するため、新たに事務局次長を配置。これに伴い、各専門部のスタッフを係長、担当とした。

　総会後には、道立特別支援教育センターの柏木拓也所長、道教委の佐古勝利教育指導監が講話したほか、函館盲学校の井上敬校長、函館高等支援学校の源一広校長、苫小牧支援学校の小笠原正樹校長、拓北養護学校の仲條正輝校長が自校の本年度の学校経営について実践発表した。

　２日目は、かでる２・７に会場を移し、部会別、障がい種別校長会に分かれて研究協議した。

　本年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝四木定宏（札幌聾）―新

▽副会長＝野戸谷睦（札幌視覚支援）―新、田近憲二（札幌稲穂高等支援）―新、小山学（市立札幌みなみの杜高等支援）

▽監事＝久富正規（千歳高等支援）―新、益満等之（市立札幌豊明高等支援）

▽事務局長＝淺井謙作（星置養護）―新

▽事務局次長＝上村喜明（札幌養護）―新

(関係団体 2024-05-13付)