新たに中堅養成研修会　農業部会　食彩フェア在り方検討

（関係団体 2024-05-15付）

　農業部会（野村博之部会長）は、新たにミドルリーダー養成研修会の開催や７年度以降の農業高校食彩フェアの在り方について検討する６年度事業計画を決定した。

　冒頭、野村部会長はあいさつで、農業教育を取り巻く課題として①産業界と連携した学習支援②教員研修・教員養成③産業教育の施設整備―の３点を挙げた。

　その上で、食料・農業・農村基本法改正案が衆議院を通過したことに触れ「今後２０年を見据えた法改正は、農業教育にとっても大きな転換点」と強調。「農業生産社会の形成に関わることができる人材育成に資する教育を着実に実行する必要がある」と訴えた。

　議事では、６年度活動方針案を審議した。

　基本テーマには「持続可能な農業生産・社会形成に対応した農業教育の推進～生産力向上、ＤＸ化の進展に寄与する地域産業人育成につながる学校農場づくり」を設定した。

　長年にわたってイトーヨーカドーで開催していた農業高校食彩フェアは本年度、１０月１２日にアリオ札幌店、琴似店の２店舗で開催することを確認。一方で、７年度以降の在り方について検討することを申し合わせた。

　教員養成に関わっては、７月２７日に管理職養成研修会とともに、新たにミドルリーダー養成研修会を開くことを決定。１０年以上の教職経験を有する農業教員を対象に、学校運営の中核を担うために必要な資質・能力を高める。

　このほか、７月２５日から２日間、帯広市内で第７３回道高校農業教育研究大会など、各種大会を開くことを決めた。

　本年度役員はつぎのとおり。＝全員校長、敬称略＝

▽部会長＝野村博之（岩見沢農業）

▽副部会長＝佐藤裕二（帯広農業）、近江勉（旭川農業）

▽監事＝織井恒（別海）、後藤卓（幌加内）

(関係団体 2024-05-15付)