苫小牧市が新年度予算案発表　第１６中新設へ設計費計上　教育費３６％増の２６．９億円

（市町村 2016-02-23付）

　【室蘭発】苫小牧市は十八日、新年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・七％減の七百七十八億二千四百万円。このうち、教育費には三六・一％増の二十六億九千万円を計上している。継続事業である北光小学校や啓北中学校、和光中学校などの改築・大規模改修工事が本格化することなどを要因に大幅な伸びとなった。

　主な事業をみると、新規では、ウトナイ地区に新設する第十六中学校建設に向けた基本設計費として二千六百九十万円を措置。また、同地区のウトナイ小学校校舎増築工事にも着手する。

　このほか、スクールソーシャルワーカー（＝ＳＳＷ）活用事業に一千百四十五万円などを積み上げている。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼総務費

▽豊川コミュニティセンター大規模改修（新規）＝五九、七一二―暖房設備等の更新、体育館の屋根等改修、防災倉庫設置等の建築主体、駐車場整備等の外構等

▽沼ノ端コミュニティセンター整備（新規）＝三九六―体育館北側屋根笠木部分の改修・資機材整備

▽子ども国際交流＝二一三―中学生を海外へ派遣し、国際的視野をもつ人材を育成

▽氷上スポーツ育成＝三七二―幼児を対象としたスケートエンジョイスクールなどを開催

▼民生費

▽子ども研修・交流事業＝五三〇―東日本大震災被災地を訪問し、防災学習を実施

▽沼ノ端児童センター改修（新規）＝一、五六九―屋根・外壁等の改修

▼教育費

▽いじめ・不登校問題対策＝九〇―いじめ問題子どもサミット等を開催

▽「心の教室」推進事業＝四四八―中学校一五校に相談員配置

▽特別支援教育支援員設置＝三、一八七―教育上特別の支援を必要とする児童生徒に対応するため支援員を設置

▽ＳＳＷ活用事業＝一、一四五―問題を抱えた児童生徒が置かれた様々な環境への働きかけや、関係機関等とのネットワークを活用し、多様な支援方法を用いて課題解決への対応を図る

▽学校力向上推進＝三二九―児童生徒の学力向上に向けた研修等

▽校舎等改修＝四、九一七―大成小校舎西棟外壁改修、勇払小ほか洋式便器設置等

▽北光小校舎改築＝四一、二七八―北光小改築（継続）

▽緑小改築基本設計＝二、九九〇―基本設計

▽苫小牧東小・中改築基本設計（新規）＝一、一六〇―基本設計

▽ウトナイ小校舎増築（新築）＝三三、四三九―児童数増加に対応するための校舎増築

▽拓進小校舎増築実施設計（新規）＝一、六九四―実施設計

▽啓北中校舎・屋内体育館改築＝四三、五九八―校舎・屋内体育館改築（継続）

▽和光中校舎大規模改修・耐震補強＝三二、八八四―大規模改修・耐震補強（継続）

▽第一六中新築基本設計（新規）＝二、六一九―ウトナイ地区に新設する第一六中建設のための基本設計

▽美術博物館祭事業＝九〇―幅広い層の市民が美術博物館の活動にふれ、親しむ機会を創出

▽特色ある小学校づくり・総合的な学習活動推進＝四八〇―国際理解・環境教育活動など特色ある学校づくりを進める

▽特色ある中学校づくり・総合的な学習活動推進＝三〇〇―国際理解・環境教育活動など特色ある学校づくりを進める

(市町村 2016-02-23付)