函館市が授業・学校改善で新規事業（２８～２９年度）　ＡＬ推進へ実践・研究　教科学習・道徳モデル校指定も

（市町村 2016-02-23付）

　【函館発】函館市教委は二十八年度、新規にアクティブ・ラーニング（＝ＡＬ）推進事業に着手する。教科学習と道徳を対象に、モデル校を指定。外部講師を招き、授業改善や学校改善に向けた実践・研究を行う。次期学習指導要領がスタートする三十年度に向け、二十九年度までの二ヵ年事業として取り組む。

　市教委は、学校教育推進の指針において、二十七年度の重点指導事項に「粘り強さを育む組織的な学習指導の改善・充実」を掲げ、問題解決的な学習、探究型の授業に積極的に取り組んでいる。

　新年度は、学力向上の取組の一環として、新たにＡＬ推進事業に着手。次期学習指導要領で導入が予定されているＡＬについて、各地の導入校への視察・調査や、モデル校での実践・研究を進め、これまでの取組を改善・充実させていく一助としていく予定だ。。

　事業では、「教科学習」「道徳」におけるＡＬを大きな柱に設定。教科学習に関しては、児童生徒の発達段階に応じたＡＬの研究等を進める。道徳に関しては、「特別の教科　道徳」が三十年度に全面実施されることを視野に、授業づくりに努めていく。

　新年度は、教科学習において、桔梗小学校、桔梗中学校、市立函館高校の三校を、道徳については小・中学校各一校をモデル校に指定する。

　推進に当たっては、外部講師を招く計画。年に複数回、モデル校で授業づくりや学校改善などについて助言、指導を行うほか、市内各校の管理職、道徳教育推進教師等を対象とした講演を行う予定だ。

(市町村 2016-02-23付)