網走市が２８年度予算案を発表　小学生学習サポート授業を実施　教育費は１８．４億円を計上

（市町村 2016-02-24付）

　【網走発】網走市は十六日、二十八年度予算案を発表した。一般会計には前年度当初比二・五％増の二百三十二億三千六百五十一万円を計上。教育費には五・四％減の十八億四千七百七十八万円を充てており、構成比は八・六％となっている。

新規事業をみると、小学校ＩＣＴ教育環境整備、あばしり寺子屋、子ども体力づくりサポートなどを盛り込んだ。新規事業のあばしり寺子屋は、子どもの学習習慣を確立するため、小学校低学年を対象に東京農業大学の学生等による土曜日学習サポート授業を年五回実施する。

　教育関係のうち、主なものはつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽子ども安全対策＝八三―子ども安全確保にかかる連絡会議の開催、啓発資材作成配布、スクールガードリーダーの設置

▽スクールバス運行費＝八、一九七―スクールバスの運行費

▽学校遊具安全対策＝一六四―学校遊具の整備

▽中学校改修＝三、五三〇―学校施設・整備の改修

▽小学校特別支援学級タブレットＰＣ整備（新規）＝七四九―小学校特別支援学級にタブレットパソコンを整備

▽小学校ＩＣＴ教育環境整備（新規）＝一、七〇〇―小学校の各教室に実物投影機と大型テレビを設置

▽中学校教材教具費＝二、〇八三―新たな教科書に対応した教師用指導書を購入

▽英語指導助手ＡＬＴ招致＝四一七―英語指導助手の配置

▽吹奏楽楽器整備＝三七七―小・中学校における老朽化した吹奏楽器の更新整備

▽読書感想文コンクール開催＝三三―読書感想文コンクールの開催

▽学習指導員配置＝一、四〇七―小・中学校への学習指導員の配置

▽教職員研修＝六〇―先進地視察研修など、教職員の指導力向上を図る研修会の開催

▽あばしり寺子屋開催（新規）＝一〇―東京農業大学生ボランティア等による学習のサポート

▽学力向上対策＝二一八―現状分析のための学力テストの実施

▽子ども体力づくりサポート（新規）＝三二―日体大の指導者・学生等による体力づくりのサポート

▽小学校学校図書館図書整備＝三八六―小学校図書館図書の購入

▽中学校学校図書館図書整備＝二八二―中学校図書館図書の購入

▽学校図書館司書配置＝七二八―学校図書館に司書を配置

▽中学校タブレットＰＣ整備＝一、〇二八―中学校にタブレットＰＣ、無線ＬＡＮ環境の整備

▽学校給食食材放射性物質検査＝一一―給食食材の放射性物質検査

▽教育児童相談室運営＝三二三―教育児童相談室の運営

▽適応指導教室運営＝三三六―適応指導教室クリオネ学級の運営

▽いじめ対策＝二八―いじめ対策にかかる啓発資料作成等

▽小学校特別支援教育支援員配置＝二、一二六―小学校への特別支援教育支援員を配置

▽中学校特別支援教育支援員配置＝三五四―中学校への特別支援教育支援員を配置

▽自主学習グループ活動促進＝五五―グループ・団体の自主的な学習活動の支援

▽オホーツク・文化交流センター改修＝九七〇―中央監視コントローラー更新、二号温水機オーバーホール、クッキング室改修

▽図書館管理運営＝二、三〇七―蔵書資料等を適切に管理することで図書館利用者の利便性向上を図る

▽図書館視聴覚機器整備＝九七―視聴覚機器の更新

▽図書館資料整備＝一、〇一一―図書資料の収集・整備・提供の充実を図る

▽読書活動推進＝五七―図書館まつり、読書週間関連イベントなど読書活動普及につながる活動

▽成人講座開設・寿大学開設＝八六五―あばしり学等の成人講座・寿大学を開設し、生活や地域の課題に基づいた学習内容を提供

▽青少年平和都市友好交流＝七七―中学生を糸満市に派遣し、平和の尊さや戦争の悲惨さを理解してもらい市民に広く伝える

▽放課後子ども教室＝七五九―小学校区を単位に子どもの体験・学習活動の場を提供

▽子どもフェスティバル＝三九―科学する心を培う学習・体験機会を提供

▽子ども講座開設＝二六―子どもの創造性や探究心を高める講座・教室を開設

▽学校支援地域本部＝一三一―小・中学校の活動に市民ボランティアが参加し、充実を図る

(市町村 2016-02-24付)