道議会文教委（２８年１１月２８日）　全管内で研修会開き配置校以外に普及　授業改善推進チーム活用事業で道教委

（道議会 2016-12-01付）

　道議会文教委員会が十一月二十八日に開かれ、学力向上の取組にかかわり、授業改善推進チーム活用事業について質疑が行われた。

　道教委が『二十八年度全国学力・学習状況調査北海道結果報告書』について報告したことを受け、山崎泉委員（北海道結志会）が質問した。

　授業改善推進チーム活用事業は、学力向上に積極的に取り組もうとする小学校に授業改善推進教員を一人ずつ配置。推進教員は、二～三人の授業改善推進チームを編成し、一週間を単位として同一校に勤務して、集中的なチーム・ティーチングを行い、学校全体の授業改善に取り組むもの。

　二十八年度全国学力・学習状況調査では、二十七年度から推進教員を配置している小学校二十一校の結果の平均が、二十七年度と比べて三教科で上回り、また、授業で目標を示す活動や学習したことを振り返る活動を「よく行った」と回答した学校の割合が全国よりも高いなどの成果があったという。

　質疑の中で、同事業について、梶浦仁学校教育監は「一定程度の成果がみられており、次年度に向けて、チームの拡充に向けて検討している」と答弁。

　今後は、「推進教員を講師として、効果的なチーム・ティーチングの指導方法や実物投影機の活用などについて、実践的な演習などを取り入れた研修会を十四管内すべてで実施するなどして、子どもたちの学力向上に向けた効果的な取組を配置校以外にも広く普及していく」と述べた。

(道議会 2016-12-01付)