【平成２９年を迎えて　教育研究団体に聞く】一般財団法人北海道高等学校野球連盟　田中俊一郎会長

（関係団体 2017-01-10付）

　平成二十九年の新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。日ごろより本連盟の活動に対しまして、ご支援とご理解をいただき心より厚くお礼申し上げます。

　昨年の大会をふり返ってみますと、第九十八回全国高校野球選手権大会においては、北海高校が創部百十六年目にして、見事、全国準優勝に輝きました。また、初出場のクラーク記念国際高校も福島の聖光学院高校と対戦し後半惜しくも逆転されましたが、アルプススタンドには二千八百人あまりの大応援団が全国から駆けつけました。両校ともに道民の皆様に感動と勇気を与えた大会となりました。また、十一月の明治神宮外苑創建九十年記念第四十七回明治神宮大会には、秋季大会で全道優勝の札幌第一高校が出場しました。二回戦で中国地区代表の山口の宇部鴻城高校に勝利し、この大会で優勝した近畿地区代表の大阪の履正社に敗れはしましたが、堂々のベスト４に輝きました。軟式についても、全国大会に出場した登別明日中等教育学校が一回戦で南九州代表の熊本の文徳高校に１対０で勝利し、二回戦では北信越代表の長野の上田西高校と対戦し、延長十二回、１対２で敗れましたが、二年生の多いチームで今後に期待できると思います。

　ここ数年の北海道の高校野球のレベルは非常に高くなっており、硬式も軟式も、全国優勝を狙える位置にあり、近い将来、優勝するチームが現れることと思います。しかし、全国的にも野球に取り組んでいる子どもたち(小・中学生)が激減しており、厳しい状況があります。道高野連の各種事業の中にも、小・中・高生との連携事業やベースボールフェスティバルなどを実施して、高校野球の素晴らしさを肌で感じてもらっていますが、更なる工夫・改善に努めなければならないと思っております。

　一般財団法人となって六年目となりますが、前年度踏襲ではなく、常に一歩前に進んだ運営が必要となっています。硬式加盟校二百三十三校、軟式加盟十六校、そして十支部の野球関係者の皆様のご協力とご理解をいただき「オール北海道」の精神で真摯に取り組んでまいる所存でございます。ことしの秋には、北海道高等学校野球連盟の七十周年記念事業も予定されており、道民の皆様に愛される高校野球を目指してまいります。

　今後とも温かなご声援をお願い申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

▼新年の事業(予定)

▽理事会＝２月10日(金)

▽第89回選抜高等学校野球大会＝３月21日(火)～

▽第99回全国高等学校野球選手権大会＝８月７日(月)～

▽第61回軟式全国高等学校野球選手権大会＝８月24日(木)～

▼事務局＝札幌英藍高校(専務理事―小嶋仁章教諭)

(関係団体 2017-01-10付)