美瑛町教委が４月中目標に準備推進　町内全小・中にＣＳ導入　地域とともにある学校を

（市町村 2017-02-22付）

　【旭川発】美瑛町教委は、ことし四月中を目標に、町内全小・中学校で、文部科学省のコミュニティ・スクール（ＣＳ）の導入を目指している。準備が整った学校から、各校それぞれで学校運営協議会を設置する。美馬牛小学校と美馬牛中学校は、二校で一つの学校運営協議会を置く。ＣＳを通し、地域とともにある学校づくりを進めていく。

　文部科学省の進めるＣＳは、地域住民などからなる学校運営協議会を組織し、「地域とともにある学校づくり」を推進するもの。

　校長が作成する学校運営の基本方針の承認、学校運営に対する校長や教育委員会への意見具申などの権限がある。

　道教委は、三十年度末までにすべての市町村でＣＳの導入、三十二年度末までに全公立小・中学校での導入を目指している。

　上川管内では、東神楽町、占冠村の全小・中学校、東川町と南富良野町の一部の学校でＣＳを導入している。

　そうした中、ＣＳの導入を検討してきた町教委では、教職員を対象とした研修などを行い、周知を促してきた。今月二十四日には、町民向けの研修会を予定するなど、地域ぐるみでの学校づくりに向け着々と準備を進めている。

　町教委は、四月中を目標に、町内全小・中学校でＣＳを導入する考え。学校運営協議会委員の委嘱など準備が整った学校から、各校それぞれで学校運営協議会を置く。

　なお、同町では、十年ほど前から、地域住民らに学校が意見等を聞いたりするための「運営支援協議会」を各校ごとに設置しており、これらが学校運営協議会の母体となる。

　美瑛中は、これとは別に学校評議員制度を導入しており、これが母体に。美馬牛小と美馬牛中は、学校間の距離が短く、同一の地域にあるため、二校で一つの運営支援協議会を設置しており、学校運営協議会も両校で一つ設置する。

　今後は、町内全小・中学校がＣＳを通して、地域とともにある学校づくりを推進していく考えだ。

(市町村 2017-02-22付)