札幌雪学習プロジェクト検討会　教材構成などを協議　本年度内のパッケージ作成へ

（市町村 2017-02-22付）

パッケージ考案に向けて１４人が意見を出し合った

　札幌市は十七日、札幌市立星置東小学校で「札幌雪学習プロジェクト第四回検討会」を実施した。委員をはじめ関係者十四人が出席。指導案や副読本等を含む教材をセット化した学習パッケージの作成に向け、実践内容の検討などを行った。

　札幌雪学習は、小学校での雪に関する授業をすべて含めたもので、雪を楽しんだり克服したりする活動を通して冬の暮らしに関心をもち、除雪などに対する意識の浸透を目指す学習。二十七年度から開始したプロジェクト検討会では、五年生社会科の学習パッケージを作成している。

　この日は、新たなパッケージ作成に向けて星置東小で三年一組の社会科を公開。プラスチック製の雪かき道具が主流になっているにもかかわらず、昔から雪かきに用いられてきた「竹製ジョンバ」をつくり続けている職人の思いに迫り、それぞれの良さに気づかせる授業を展開した。

　このあと検討会を実施。今回の授業を踏まえ、北国の暮らしの中で人々が培ってきた知恵の大切さを伝えられるよう教材構成を組み直すなど、年度内のパッケージ完成を目指して引き続き検討を進めていく旨を確認した。

　また、市内の小学校などを対象に行ったアンケート結果を報告。雪学習を全市的に広めるべく、事業の方向性について考えを深めた。

　最終回となる三月十三日は、本年度の実施内容の総括や次年度以降の展開について検討する予定だ。

(市町村 2017-02-22付)