伊達市の29年度予算案 新規に食育センター整備 オンリーワンの総合食育拠点へ(市町村 2017-02-28付)
【室蘭発】伊達市は二十一日、二十九年度予算案を発表した。一般会計総額は前年度当初比八・六%増の二百五億八千八百万円。教育費は一八八・七%増の三十二億五千四百六十九万円となった。だて歴史の杜食育センター整備運営費約二十一億四千万円を盛り込んだことで大幅増となった。同施設は、単なる給食センターにとどまらず、食を通じて市民の健康づくりを支える「オンリーワンの総合食育拠点」がコンセプト。学校給食の調理をはじめ、子どもへの食育、市民への食と健康のプログラムなどを行っていく。
だて歴史の杜食育センターは、鉄筋コンクリート造二階建て。総合防災公園だて歴史の杜敷地内に建設する。
一階は二千百六平方㍍で、学校給食センターの役割を果たす。二階は一千百八十六平方㍍で、アレルギー食対応の給食調理を行うほか、会議・研修スペースを設置。食を学べる見学スペースも有する。
一日三千食の学校給食を提供。一般食部門とアレルギー食対応部門は完全に分離する。
体験型の食育講座や、高齢者・地元生産者らが参加するふれあい給食、市民の食と運動プログラム提供、地産地消の推進、地元食材による商品開発なども行っていく。
民間が二十七年度から設計・建設を進めており、二十九年十二月に完成。市に引き渡し、三十年一月供用開始の予定。特別目的会社が自主事業を実施する。
このほかの新規事業では、ひまわり保育所整備や伊達小体育館改築工事実施設計等業務等を盛り込んだ。
主な教育関連事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼民生費
▽発達支援センター運営=一〇一―関係機関と連携して行う、発達に遅れがみられる児童の早期発見・早期療育につなげるための運営経費
▽放課後児童対策=二、四〇七―放課後児童クラブがない黄金小学校区において、平日の放課後に児童をやまびこ児童クラブに移送し、保護者の負担軽減と児童の健全育成を図る
▽ひまわり保育所整備(新規)=四三、二一三―子育て環境の充実・待機児童の緩和を図るため、施設の老朽化が激しいひまわり保育所の移転建て替え整備を行う
▼教育費
▽学力向上実践=二二三―中学三年生以外の全学年を対象とした、本市独自の学力テストの実施やデータ分析等
▽ネイティブスピーカー活用・伊達地区=一、〇三九
▽ネイティブスピーカー活用・大滝区=六五一
▽伊達小体育館改築実施設計等(新規)=二、四六四―体育館改修・校舎増築にかかる実施設計・地質調査
▽学校給食センター移転・解体(新規)=二、五〇八―移転、本町調理場解体
▽だて歴史の杜食育センター整備運営(新規)=二一四、三八五―三十年一月の供用開始に向け、新たな施設整備を進める
(市町村 2017-02-28付)
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