稚内市の２９年度予算案　子どもの貧困対策推進　コーディネーター配置へ

（市町村 2017-02-28付）

　【稚内発】稚内市は二十一日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比〇・四％減の二百三十一億九千五百万円。教育費は一四・七％減の二十二億七千七百万円。構成比は九・六％だった。

　主な事業では、新規に子どもの貧困対策推進事業に六十四万円を充て、「教育連携推進地域コーディネーター」養成のための研修やシンポジウムなどを行う。

　同コーディネーターは、貧困についての情報を民生委員や学校、ケースワーカーなどと連携して共有し、取りまとめる中心となる人物で、実態が異なる地区ごと（北、南、東、潮見が丘の四地区）に、各地区に二人ずつ、計八人の配置を予定している。

　継続事業では、小・中学校の就学援助事業に百七十万円を計上。準要保護就学援助費として、生徒会費およびＰＴＡ会費を交付対象に追加し、支援の充実を図る。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼みんなが共感し合う市政

▽子どもの貧困対策推進事業＝六四（新規）

▽宗谷保育所改築に伴う経費＝一、一二三

▽就学援助事業（小・中学校）＝一七〇―生徒会費・ＰＴＡ会費を交付対象に追加

▽稚内北星学園大整備事業＝八五〇―情報メディア学部のサーバーネットワークの整備に対する支援

▽北方記念館改修設計＝二〇八

▽みどり公園整備事業＝六、七八九―カーリング場と屋内多目的運動場の一体的整備

▼賑わいを実感できる市政

▽平和マラソン・平和駅伝開催事業＝一七六―フルマラソン大会開催検討に伴う経費

(市町村 2017-02-28付)