北見市の２９年度予算案　特別支援充実へ看護師配置

（市町村 2017-02-28付）

　【網走発】北見市は二十三日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比六・六％増の七百五十五億円を計上。教育費には一八・〇％増の六十七億六千三百八十九万円を充てている。新規事業としては、特別支援教育にかかわる活動支援講師、支援員、コーディネーターのほか、新たに看護師を配置する「特別支援教育指導業務費」に五千七百七十三万円を計上している。

　特別支援教育にかかわる教育活動の支援については、これまでも支援講師や支援員、コーディネーターを配置してきたが、近年の実態を踏まえ、「専門的な知識を有する人材を配置する必要がある」とのニーズが高まってきたことから、新たに看護師を配置することとした。

　このほか、小学校教材購入費に三千百三十六万円を措置し、実物投影機および大型デジタルテレビを導入。

　また、二千九十万円を充て、学校ネットワークを構築する機器等を更新する。

　教育関係のうち、主なものはつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽教育住宅整備＝五七〇―老朽化した教員住宅の整備

▽奨学金支給＝一八〇―高校生奨学金制度における給付者枠の拡充

▽学校安全安心推進＝一〇―通学路における児童生徒の安全確保のための経費

▽瑞穂小中閉校記念事業補助金＝一〇〇

▽生徒指導および相談＝二四九―いじめ・不登校対策コーディネーターの配置

▽特別支援教育指導(新規)＝五、七七三―特別支援教育にかかわる教育活動支援講師・支援員・コーディネーターおよび看護師を配置

▽就学指導＝一四一―スクールバスの住民利用

▽スクールバス購入＝二、二一〇

▽スクールバス運行管理システム構築＝六一七

▽学校図書整備＝一、五五三―学校図書の配置・図書購入費

▽小・中教育活動支援講師配置＝一、九三一―児童生徒の習熟度別指導などを行う教育活動支援講師を配置

▽いきいきした学校づくり推進＝三九〇―総合的な学習の時間において各学校が独自に実施する特色ある授業・教育活動等にかかわる経費

▽指導力向上推進＝九〇―児童生徒の学力向上を図る教員の学習指導力向上のための経費

▽小学校整備＝一四、九一六―消火器更新、南小・北光小屋内運動場バスケットコート整備、学校煙突点検・改修、錦水小排水溝改修実施設計、南小駐車場整備実施設計・整備、学校敷地内危険樹木のせん定・伐採、中央小屋体屋根改修、北光小防球フェンス設置、東小給食用昇降機改修、消防設備改修、北光小学習園造成、大正小校門改修

▽学校ネットワークシステム整備＝二、〇九〇―学校ネットワークを構築する機器等の更新

▽小学校教材購入＝三、一三六―実物投影機および大型デジタルテレビの導入

▽学校教育機器整備＝五〇七―教育用コンピューターなどの更新

▽留辺蘂小改築＝二〇七、七九二―留辺蘂小改築など

▽中学校整備＝三、八〇〇―消火器更新、学校煙突改修、学校敷地内危険樹木のせん定、伐採、光西中防球フェンス設置、校舎、屋体屋根改修、消防設備改修、東陵中校門改修

▽社会教育推進＝九三―親子ふれあい体験事業、土曜学校など

▽乳幼児絵本スタート＝五七―乳幼児期からの読書習慣の醸成を図る

(市町村 2017-02-28付)