１定札幌市議会・代表質問（２月２７日）

（市町村 2017-03-01付）

　札幌市議会第一回定例会代表質問が二月二十七日、本会議場で行われた。佐々木みつこ議員（自民党）と小川直人議員（民進党市民連合）が登壇し、「キャリア教育の充実」「放課後児童クラブの過密化解消策」などについて質疑。長岡豊彦教育長や板垣昭彦副市長が答弁した。

◆地域・企業と連携を推進

　キャリア教育について長岡教育長は、地域の事業所での職場体験・見学といった活動における地域への理解や愛着の深まりにもつながっていることから、身近な事業所や公共施設に限らず体験先の業種の幅を広げ、学校と体験先が事前事後の学習を含めて内容やねらいを共有するなど、一層地域・企業等との連携を強化する考えを示した。

　佐々木議員の質問に対する答弁。

◆学校施設石綿問題

　長岡教育長は、煙突内の剥落物による給食用ボイラーの停止に伴い、計三十の学校で簡易給食や弁当持参などの対応が必要となった事態に関し、石綿問題調査検証委員会による報告書の指摘・提言を踏まえ、組織体制の強化や学校現場との緊密な連携を図りながら、安心安全な学校施設を維持していく方針を示した。併せて、不測の事態でも給食を提供できる体制づくりにも取り組んでいくこととした。

　佐々木議員の質問に対する答弁。

◆放課後児童クラブ過密化解消へ

　板垣副市長は、就学後の児童に対する「放課後児童クラブ」のニーズが高まっており、中でも市内の学校施設内で開設しているミニ児童会館九十七館のうち、半分以上で過密化していることから、放課後に一時的に空いている教室の活用を充実させるなど、学校本来の運営に支障がないよう配慮しながら、過密化解消に取り組んでいく方針を示した。

　佐々木議員の質問に対する答弁。

◆子育て支援事業計画、２９年度中に見直しも

　板垣副市長は、保育サービスのニーズが想定を上回っている状況を踏まえ、子育てを総合的に支援する「新・さっぽろ子ども未来プラン」のもとに策定した子ども・子育て支援事業計画は二十九年度中の見直しが必須との認識を示すとともに、札幌市子ども・子育て会議などで幅広く議論を行い、供給量確保の在り方について検討を進めていくこととした。

　小川議員の質問に対する答弁。

(市町村 2017-03-01付)