道国公立幼稚園・こども園長会が総会等　保育の本質追究し活動　新会長に加藤氏（札幌市あつべつきた幼園長）

（関係団体 2017-05-23付）

あいさつに立つ加藤新会長

　道国公立幼稚園・こども園長会は十九日から二日間、ホテルライフォート札幌で第三十回総会・経営研究大会を開いた。総会では、保育の本質を追究し、「幼児期の学校教育としての幼稚園・こども園の在り方」「教員・保育士の資質向上」などの重点課題に取り組むことを活動方針に掲げた。役員改選も行い、新会長に札幌市立あつべつきた幼稚園の加藤貴子園長を選出した。

　初日の開会式では、池上由紀子会長があいさつ。「園長としての職能の向上と幼児教育の振興を図り、国公立幼稚園・こども園が各地の幼児教育をリードしていくためにも、前向きに、積極的に取り組んでいくことが責務」と述べた。

　また、「園長の立場として、地域の核となり、将来の地域の担い手を地域で育てていくという気概をもって取り組んでいきたい」との考えを示した。

　続いて、道教委の小形秀雄教育指導監、札幌市教委の野切卓幼児教育センター担当課長が祝辞を述べた。

　開会式後の総会では、本年度活動方針などを決めた。

　活動方針では、幼児期にふさわしい幼稚園・こども園の生活は何かという保育の本質を追究し、保護者や地域の願いを踏まえ、「幼児期の学校教育としての幼稚園・こども園の在り方」「教員・保育士の資質向上」「保護者の教育力を高める子育て支援」など八項目の重点課題に取り組むこととした。

　また、研究主題「未来につなごう　質の高い幼児教育～今こそ、幼児期にふさわしい生活を保障する国公立幼稚園・こども園」のもと、三年継続二年目の研究に取り組むことを決めた。

　役員改選も行い、新会長に札幌市立あつべつきた幼の加藤園長を選出。加藤新会長は「北海道は広大で、それぞれの幼稚園・こども園が置かれる現状は様々。園長会事務局として、園長の皆さんに様々な情報を伝えたい」とあいさつした。

　このあと初日は、道教委の教育行政説明、安藤修平氏（元文部科学省初等中等教育局主任教科書調査官・視学官）の講演「〝近未来〟予測と〝幼児教育〟～子どもたちの未来に橋をかけるために」、二日目は、研究協議を行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝加藤貴子（札幌市あつべつきた幼・新）

▽副会長＝畠山幸男（釧路市マリモ幼）、山内理恵（共和町はまなす幼児センター）

▽監査＝伊藤和代（東川町東川幼児センター）、神谷かほる（札幌市手稲中央幼・新）

▽事務局長＝増子義仁（札幌市きくすいもとまち幼・新）

(関係団体 2017-05-23付)