道特協が定期総会・研修会を開催　１１月に石狩千歳大会　９月、札特協と合同研修会

（関係団体 2017-05-24付）

２９年度活動方針・重点を決定した

　道特別支援学級設置学校長協会（＝道特協）は十九日、札幌サンプラザで二十九年度定期総会・研修会を開いた。十一月に千歳市で第四十二回経営研究会石狩千歳大会を開催することなどを盛り込んだ二十九年度活動方針・重点を決定。役員改選では、髙村誠会長を再任した。

　冒頭、あいさつに立った髙村会長は次期学習指導要領について、「通常の学級の児童生徒も含め、すべての教室で一人ひとりの教育的ニーズに応じたきめ細やかな指導や支援を今まで以上に充実させること、すべての教員が発達障がいをはじめとする障がいに関する知識や理解を深め、特別支援教育の教育課程などの理解を図るよう努めることが重要であることがあらためて示された」と指摘した。

　このような中、道特協として本年度、「全国特別支援学級設置学校長協会、文部科学省、国立特別支援教育総合研究所、道教委、道立特別支援教育センター、道特別支援学校長会など、特別支援教育関係機関・団体と連携を強め、特別支援教育の動向について、正確な情報の提供に努めていきたい。道小、道中との連携においても、本道の小・中学校の特別支援教育の現状を正しく伝え、北海道の特別支援教育の施策等に反映していただけるよう働きかけを強めていきたい」との考えを示した。

　また、経営研修会の充実に向け、「より多くの会員に参加してもらえるよう、研修内容・方法の充実を図るよう努めていきたい」と述べた。

　続いて、道教委の西村泉教育指導監があいさつ。特別支援学級リーダー教員研究協議会について、「本年度新たな取組として、協議会終了後も継続した連携が図られるよう、特別支援教育スーパーバイザーも参加する」と述べ、引き続き協力を要請した。

　また、教職員が障がいのある児童生徒への指導や支援に関する基礎的な知識・技能を習得することを目的に道教委が作成した研修資料『校内研修プログラム』や実践事例集、校内研修の事例や市町村の保健福祉担当部局との連携に関する取組事例を掲載した『支援体制づくり取組事例集』について、「こうした資料等を積極的に活用し、特別な教育的支援を必要とする児童生徒の学習上、生活上の困難さを把握するとともに、個々の教育的ニーズに応じた指導やかかわりにつなげていただきたい」と呼びかけた。

　研修に移り、道立特別支援教育センターの木村浩紀所長が「特別支援教育の動向と直面する課題」をテーマに講演。また、道教委特別支援教育課の佐古勝利主幹が、特別支援学級における指導や支援の充実に向けた同課所管事業などについて説明した。

　議事に移り、二十八年度の会務報告、事務局・各部活動報告、会計決算・監査報告を承認したあと、規約改正、二十九年度の活動方針、事務局・各部活動計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　活動方針には、特別支援教育を明確に学校経営方針に位置付け、リーダーシップを発揮しながら、特別支援教育を充実させていくことを掲げた。

　具体的には、「一人一人の教育的ニーズに応え、豊かに生きる力をはぐくむ特別支援教育の推進と充実」を研究主題に、十一月一・二日の二日間、千歳市内で第四十二回経営研究会石狩千歳大会を開催する。九月一日に道立特別支援教育センターで研修会を札幌市特別支援学級設置学校長協会（＝札特協）と合同開催することも決めた。

◆髙村会長を再任

　役員改選では、髙村会長を再任した。

　二十九年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝髙村誠（札幌市立美しが丘緑小）

▽副会長＝栗原靖（札幌市立北園小・新）、牧野富治雄（札幌市立厚別南中・新）、池田哲也（札幌市立ひばりが丘小）、加藤満幸（小樽市立幸小・新）、鹿本俊一（旭川市立神楽小・新）、小川弘（函館市立湯川中・新）、一谷浩之（苫小牧市立清水小・新）、高田孔平（釧路市立清明小・新）

▽監事＝平野まなみ（札幌市立陵陽中・新）、白川純（江別市立江別第二小）、森雅彦（札幌市立琴似小・新）

▽理事長＝三谷和（札幌市立白石小）

▽副理事長＝白川典洋（札幌市立北都小・新）

(関係団体 2017-05-24付)