道小学校理科研究会札幌支部　春の学習会　各部会で研修　研究の方向性を確認

（関係団体 2017-05-24付）

本年度は、「主体的な追究が連続する学習」を重点に研究を進める

　道小学校理科研究会札幌支部は十一日、札幌市立札苗北小学校で春の学習会を開催した。六十三人が参加。本年度の全道大会旭川大会や札幌支部大会に向けて研究の方向性を確認したほか、各部会で研修を行った。

　会の冒頭、永田明宏会長があいさつ。「各部会には“理科の授業はこう在るべきだ”という主張をしてもらいたい」と話したほか、学習会の後半に行う各部研修会について、「自分の思いをしっかりと出して研究をスタートさせてほしい」と呼びかけた。

　来賓や役員、新入会員の紹介のあと、全体研修会を実施。研究部長で道教育大学附属札幌小学校の三田村剛教諭が研究提案を行った。

　三田村研究部長は、次期学習指導要領にふれたほか、本年度の研究について、「主体的な追究が連続する学習」を重点に研究を進めることを説明。また、研究の視点として、「目標から問題をもつ学習構成」「解決からつぎの問題を生む学習展開」の二点を提示した。

　質疑応答では、「一斉形態の話し合いが事実や結果の交流にとどまることのないように、子ども一人ひとりの見方・考え方のずれが浮き彫りになるように授業をつくらなければならない」といった意見や、「一斉形態の話し合いに対する必要感を子どもにもたせるにはどうすればよいのか」などの質問が出された。

　三田村研究部長は「仲間とのかかわりが一斉形態ということではない。一斉形態で話し合う場もあれば、グループで話し合う場面もあるだろう、大切にしたいのは形態の問題ではなく、仲間とのかかわりの中で追究を前に進めるということ。追究を前に進める仲間とのかかわりの在り方について、各部会で提案してもらいたい」と話した。

　このあと、各部会で研修を実施。札幌支部大会での授業づくりのほか、旭川大会や札幌支部大会での研究発表に向けた構想や今後の日程についての打ち合わせを行った。

(関係団体 2017-05-24付)