道幼研が２９年度定期総会開く　研究大会をブロック単位で開催　新会長に福原園長（清水町清水幼）選任

（関係団体 2017-05-25付）

「会の発展のため努力していく」と抱負を述べる福原新会長

　道国公立幼稚園・こども園教育研究会は二十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度定期総会を開いた。研究大会について、二十九年度からブロック単位で開催することとし、ブロック内で協力・連携し、今後、公開園の実情に応じた開催となるよう、役割分担や運営面での負担軽減などを検証していく。初年度となる二十九年度は、七月にニセコ町と共和町で第一ブロック後志大会を開催する。役員改選では、新会長に清水町立清水幼稚園の福原幸江園長を選出した。

　冒頭、あいさつに立った綿屋圭子会長は四月に告示された新幼稚園教育要領について、「新しい時代に応じた人格形成の基礎を培う大切な幼児期の教育の在り方が示されている。その理念や趣旨を十分に理解し、内容を丁寧に読み取り、趣旨の実現に向けて努力していきたい」との考えを示した。

　また、会員数の減少にふれた上で、「こうしたときだからこそ、会員相互の絆を深め交流し合うことが大切」と強調。「全道各園で醸成してきた特色ある教育や、その園ならではの持ち味を交流し合うことで、自園にとってもよき方向となるべきヒントが得られる」と述べた。

　続いて、道教委義務教育課の川端香代子主幹と札幌市教委の野切卓幼児教育センター担当課長があいさつした。

　議事に移り、二十八年度会務報告・各部活動報告、会計決算・監査報告を承認したあと、今後の活動の進め方について審議。事務局が二十九年度の会員園について報告。廃園・民間移譲などによって五十八園となり、会員数も大きく減少することが予測され、中でも、胆振・日高地区の会員はゼロで、空知地区も民間移行などで二園のみ存続の予定となっていることを伝えた。このため、二十九年度から空知地区の事業活動を担保するため、上川・留萌・宗谷地区と共同で事業推進に当たることとした。

　その上で、今後の研究大会のもち方について、第一（札幌・後志）、第三（函館・渡島・桧山）、第五（十勝・オホーツク・釧路・根室）の三ブロックと、共同で事業に当たる第二（上川・留萌・宗谷）・第四（空知）の四つのブロック単位で開催することとした。

　今後は、円滑な運営に向け、大会開催地区とバックアップ地区の役割分担の工夫や運営面での負担軽減などを検証していく。また、公開保育については、公開園の事情に応じ参観方法・発表内容などを決める。

　引き続き審議を進め、二十九年度事業計画・各部活動計画、予算をいずれも原案どおり決定した。

　ブロック開催初年度となる二十九年度は札幌地区のバックアップのもと、七月二十六・二十七日、ニセコ町・共和町で第五十五回道国公立幼稚園・こども園教育研究大会第一ブロック後志大会を実施する。

　二十九～三十二年度の研究主題について、日々の遊びや園生活の中で、「生きる喜び」を感じることのできる子どもを育むために必要な手立てを、実践研究を通して探っていきたいとの考えから、これまでの「“生きる力”の基礎をはぐくむ幼児教育の充実」を継続。副主題は、「幼児の豊かな遊びや園生活を支える保育者の役割」とし、豊かな遊びや園生活を家庭・地域社会とともに支えるためには、どのように必要な情報を発信すればよいのか、道内各園の取組について、学び合い高め合っていくこととした。

　役員改選では、新会長に清水町立清水幼の福原園長を選出した。福原新会長は「皆さんと一緒に学び、各地区の代表の方々から地域の情報をいただきながら、事務局とともに本会の発展のため努力していきたい」と抱負を述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝福原幸江（清水町立清水幼園長・新）

▽副会長＝山崎淑子（共和町立中央幼児センター所長）、伊藤和代（東川町幼児センター園長・新）

▽監査＝畠山幸男（釧路市立マリモ幼園長）、篠山雅司（札幌市立もいわ幼園長・新）

▽事務局長＝瀬戸富美子（札幌市立中央幼園長）

(関係団体 2017-05-25付)