道エネルギー環境教育研が総会等　１１月に札幌で研究大会　新委員長に榎並札幌稲穂中校長

（関係団体 2017-05-24付）

あいさつする榎並新委員長

　道エネルギー環境教育研究委員会は二十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度総会・報告会・講演会を開いた。総会では、本年度の役員体制や活動計画などを報告。活動計画には、十一月に札幌市で第七回研究大会を開くことなどを盛り込んだ。役員では、札幌市立稲穂中学校の榎並典昭校長が新委員長に就任した。

　開会あいさつに立った榎並新委員長は「教育に携わる者として、人間生活を支えるエネルギーの学習を通じ、それにかかわる環境について学ぶことが大切で、その達成に向け取り組んでいかなければならない」と述べた。

　議事に入り、榎並委員長が二十九年度役員体制、二十八年度活動報告、二十九年度活動計画を報告。

　活動計画では、第七回道エネルギー環境教育研究大会札幌大会（十一月十七・十八日、札幌市立稲穂中・ホテルライフォート札幌）開催に向け、「これまでの研究の評価の検証を適切に行い、わが国のエネルギー政策の方向性を注視しながら、これからの目指すエネルギー環境の方向性を見据えた、委員会の実践的研究ならびに研修活動について、方向性を明らかにしていく」との考えを示した。

　具体的には、小・中・高校の校種間、教科間の授業交流会を中心に、実践を大切にした研究と研修を推進していく。

　また、「持続可能な社会創造の当事者としての市民性を養う」との視点に立ったエネルギー環境教育の在り方などを柱に研究を進める。

　このほか、道内エネルギー環境関連施設の視察研修や、全体研修会（三十年二月十七日、ホテルライフォート札幌）の開催などを計画に盛り込んだ。

　総会後には、第十一回エネルギー教育賞（日本電気協会主催）の受賞報告会が行われた。札幌市立白石中学校の森山正樹教諭が「持続可能な社会を実現するために～横断的な教科学習のカリキュラムの構築」をテーマとした同校の研究内容を報告した。

　講演会では、北海道大学大学院工学研究院の小崎完教授が「高レベル放射性廃棄物処分の現状と人材育成」と題して講演した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝榎並典昭（札幌市稲穂中校長・新）

▽幹事長＝小池千秋（札幌市信濃中校長・新）

▽幹事＝成田昭人（開発部会長、札幌市北白石中校長・新）、高橋伸充（研究部会長、札幌市あやめ野中教頭・新）、山下豊（広報部会長、札幌市簾舞中校長・新）、杉山憲一郎（大学代表、北海道大名誉教授）

(関係団体 2017-05-24付)