道租税教育推進協議会が定期総会　小・中向け副教材を作成　新会長に道中・古谷会長

（関係団体 2017-06-06付）

租税教育のさらなる推進を確認した

　道租税教育推進協議会は二日、札幌第二合同庁舎で第二十四回定期総会を開いた。小・中学生向けの租税教育の副教材の作成・配布、税に関する作文の募集など、租税教育の推進・充実に向けた各種施策を継続することを確認。新会長として、道中学校長会の古谷雅幸会長を選出した。

　同協議会は、税に対する関心を深め、税の意義や役割を正しく認識してもらうため、教育関係機関および税務関係機関が相互に協力し、租税教育の推進・充実を図るもの。

　議事に入り、事務局が二十八年度に実施した小・中学校、高校を対象とした租税教育に関するアンケート調査を報告。税に関する授業の実施状況は、小学校が九一・三％、中学校が九二・五％、高校が八三・八％だったことを説明した。また、同協議会が作成した教材の活用状況として、小学校が五四・六％、中学校が六一・八％であったことを伝え、出前授業を希望する学校数の拡大に向けて、関係者の協力を求めた。

　続いて、二十九年度事業計画を審議。中学三年生用、小学六年生用の租税教育用資料（副教材）の作成・配布、「中学生の税についての作文」「税に関する高校生の作文」「全道中学生の税をテーマとしたポスター」の募集について、各学校の協力が得られるよう周知等の支援を行うこと、来年一月、各学校に租税教育に関するアンケートを実施することを盛り込んだ。

　役員改選では、新会長に道中学校長会の古谷会長が就任。古谷新会長は、選挙権年齢の引き下げに伴い、政治に密接に関係する租税に対する教育を推進する同協議会の役割がますます重要になるとし、「租税教育の充実に向けて、引き続き理解と協力を」と述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝古谷雅幸（道中学校長会長・新）

▽副会長＝村上明寛（道教委学校教育監・新）

▽幹事＝中野祐介（道総務部長・新）、柳澤聡（札幌国税局総務部長）

▽事務局長＝後山隆司（札幌国税局国税広報広聴室長）

(関係団体 2017-06-06付)