道教委の課題解決型授業調査研究プロジェクト 授業改善の成果を報告 旭川市内6校合同チームALPSⅡ報告会(市町村 2018-02-27付)
ALPSⅡが取り組んできた本年度の研究成果を報告した
【旭川発】道教委の「課題解決型授業(主体的・対話的で深い学び)に関する調査研究プロジェクト」の実践推進校の旭川市立朝日小学校が連携協力校五校とともに立ち上げた研究組織「アクティブ・ラーニング・プロジェクト・スタッフⅡ(=ALPSⅡ)」は十三日、朝日小で報告会を開いた。市内小・中学校の校長、教頭、教諭など七十三人が参加。ALPSⅡが本年度取り組んできた研究の成果を報告した。
このプロジェクトは、主体的・対話的で深い学びなど、アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善の研究が目的。
二十七年度から道教委が旭川市を推進地域として指定。二十九年度は、実践推進校の朝日小学校と連携協力校五校(知新小学校、日章小学校、青雲小学校、新町小学校、中央中学校)で調査研究チームALPSⅡを立ち上げ、小中連携の視点を踏まえ、全教科領域において、「主体的・対話的で深い学び」の指導方法等を確立するため研究を進めてきた。
この日、朝日小の福嶋顕勝教諭がALPSⅡが本年度取り組んできた研究について報告。重点的な研究内容として「育てたい資質・能力を明らかにした上で、各教科等の特性や子どもの実態も踏まえ、単元の目標、本時の目標、評価基準を位置付ける単元構成を工夫する」などの三点を挙げて研究を推進。それらを踏まえて、授業改善を進める際の留意点や研究内容ごとの取組などを紹介した。
研究のまとめとして「単元をデザインすることで、“使うために学ぶ”単元構成を可能にできた」「子どもが自ら考え判断し、学習を進めるためには、ゴールをイメージして単元の内容やまとまりでしっかりと振り返りをさせることができた」などと報告した。
最後に、福嶋教諭は「子どもたちの主体性を育むためにも、研究の成果をより一層、広く一般化していきたい」と話した。
◆横浜市山元小の大塚校長が講演
このあと、横浜市立山元小学校の大塚俊明校長が「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業づくり・学校づくり」と題して講演した。
大塚校長は、現在、横浜市小学校長会長、統括校長等の役職を担いながら、山元小の教職員一丸となった「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業づくり、学級集団をリードしている。
はじめに、山元小が取り組んでいる授業づくりを紹介。授業を記録した映像から、教師と児童のやりとりを一言一句、的確に聞き取って文章に起こしてまとめ、その記録から教師が児童の発言した言葉や意味をうまく聞き取れているかを検証していることを説明した。子どもたちの発言をどのような言葉でまとめ、その言葉をどのように板書に位置付けていくかなどの工夫を紹介した。
また、学校づくりについては、児童会活動を通して、子どもたちのアイデアを生かすよう話し「子どもの力を生かして、取り組むことが何よりも大事」と強調した。
また、保護者などに対しては、学校だよりなどで学校の取組を発信していることを説明。保護者などからの学校評価については「クレームではなく、チャンスととらえてほしい」と呼びかけた。
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大塚校長が自校で取り組む研究方法などについて紹介した
(市町村 2018-02-27付)
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