札幌市教委が30年度教育方針説明会 次世代の教育へ人材育成 生きる力、体力の重要性強調(市町村 2018-03-01付)
説明に立つ長岡教育長
札幌市教委は二月二十八日、札幌サンプラザで三十年度教育方針説明会を開いた。市内の校長・園長などが出席。三十年度の教育方針や各部所管事項について共通理解を図った。長岡豊彦教育長は、生きる力や体力の重要性を強調するとともに、教育を次世代に引き継いでいくため、職員と意思疎通を図るなど、人材育成に取り組むことを求めた。
はじめに、長岡教育長があいさつ。説明会の概要にふれるとともに、三十年度の教育方針として「生きる力」「体力」「家庭との連携」の三点を説明した。
生きる力については、昨年、神奈川県座間市で起きた事件などにふれ「社会がさらに変化している中で、子どもたちに生きる力を育てるほか、転んでも起き上がれるような教育を行わなければならないと考えている」と述べた。
また、新学習指導要領の内容から、各学校で見直しや改善を行うなど、今の子どもたちに寄り添うような形で取組を進めることを求めたほか「皆さんと連携を深めながら取組を進めていきたい」との考えを示した。
体力については、先日閉幕した平昌五輪にふれ「いろいろなところで活躍できる人は、気力はもちろんだが、体力も伴わなければならない。体力向上に向け、各学校で健やかな身体育成プログラムを通して取組を進めていると思うが、なお一層子どもが体感・実感できるような取組を進めてほしい」と呼びかけた。
家庭との連携については「生活習慣がしっかりしていれば学習・運動習慣が必然的に備わってくると思う」と述べ、生活習慣の確立に向けて家庭に情報を発信していく重要性を強調。さっぽろっ子「学び」のススメのリーフレットを有効に活用することを求めた。
最後に長岡教育長は、教育を次世代に引き継いでいくため、人材育成の重要性を強調。職員が自発的・自主的に仕事に取り組むよう、意思疎通を図ることを求め「自信をもって、しかし謙虚に取り組んでほしい」と呼びかけた。
このあと、各担当部長が学校教育の重点や教職員の服務などについて説明した。
(市町村 2018-03-01付)
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