札幌市教委　学ぶ力の育成推進協議会開く　研究推進校の成果共有

（市町村 2018-03-14付）

１００人が参加し、課題探究的な学習の充実や家庭との連携などについて意見を交換した

　札幌市教委は七日、市内のちえりあで第三回学ぶ力の育成推進協議会を開いた。協議会の委員や研究推進校の担当者など約百人が参加。学ぶ力の育成に向け、実践研究の報告のほか、意見を交換した。

　協議会ではさっぽろっ子学ぶ力の育成プランにおける具体的な推進施策について意見を交換。市教委はその意見をもとに、施策の改善・充実に取り組むこととしている。

　冒頭、協議会委員長の引地秀美学校教育部長があいさつ。学ぶ力の育成に向けたこれまでの取組にふれたほか、今回の協議会について「学ぶ力の育成に向けた授業の在り方や、今後の家庭・地域の連携に向けた方向性について、きたんのない意見をお願いしたい」と呼びかけた。

　続いて、八グループに分かれ、研究推進校が実践研究の成果を報告。このうち、北白石小学校は、近隣の小・中学校三校との合同研修会で授業研究を交流するなど、小中一貫教育の視点で取り組む学ぶ力の育成について説明した。

　また、簾舞小学校は子どもの興味・関心を高める体験的な活動を取り入れた授業の構築など、上野幌中学校は校区内の小学校と小中相互授業参観や研究会の参加、“学びのススメ”の活用交流など、実践研究について報告した。

　また、「課題探究的な学習を取り入れた授業」「さっぽろっ子“学びのススメ”の活用」をテーマに協議。参加者は「学びの変容を実感できる評価の在り方が必要」「学びのススメを自校に合った形で活用する」などと意見を出し合った。

　このあと、協議会委員が学ぶ力の育成に向け意見を交換。委員からは「家庭に向けて、さっぽろっ子“学びのススメ”が一目見て分かるような概要版があれば」「子どもは学ぶ主体で教師は学びを支えることが基本。私たちは学びたくなるような場をつくっていかなければならない」などの意見が出た。

(市町村 2018-03-14付)