北師同窓会30年度定時総会開く　組織改革の検討委設置へ　課題協議し将来像を構築

（関係団体 2018-05-16付）

谷山会長は「行動を起こさなければ問題解決できない」と訴えた

　北師同窓会は十三日、ホテルポールスター札幌で三十年度定時総会を開き「将来の変化を見据えた組織の在り方を考え、各種事業の計画的・効果的・効率的な推進を図りながら、北師同窓会の運営にあたる」などの本年度活動方針を決定。総会に先立ちあいさつした谷山正司会長は、組織問題にかかわり北師同窓会将来検討準備委員会の立ち上げを提案する考えを表明。その上で「行動を起こさなければ今の現状や将来の問題を解決することはできない」と訴え、理解と協力を求めた。

　道内各地区の代議員や役員ら約百人が出席した。

　総会に先立ちあいさつした谷山会長は、一年を振り返り「各地区の総会、懇親会において参加人数が減っていること、参加される会員が固定されているという話を伺った。会員が事業に積極的に参加すること、特に若い人たちの新規加入などを促す取組などをどうすればいいのかが、各地区共通の問題ではないのかと思う」と指摘。

　その上で「この問題を解決するには、北師同窓会全体の英知と力の結集が必要」「将来の問題を解決するためには、早い段階でしっかりとした見通しをもつことが大事ではないか」と述べ、「この総会で、北師同窓会将来検討準備委員会の立ち上げを提案したい」との考えを表明した。

　さらに「すぐに問題を解決するのは難しいが、行動を起こさなければ今の現状や将来の問題を解決することはできない。そういう立ち上げの主旨を理解いただき、これからの検討をよろしくお願いする」と会員の協力を求めた。

　谷山会長は、会員の平均年齢の上昇や組織の加入率の低下等の課題にも言及。「いろいろな原因、要因があるかと思うが、少しでも組織としてよい方向へ導くためにも力を尽くしていかなければならない。同窓生や会員の皆さんには、今まで以上に北師同窓会の活動に関心をもっていただき、いろいろな事業や活動に対して積極的、主体的に参加できるよう配慮、支援をお願いしたい」と述べた。

　引き続き、道教育大学・蛇穴治夫学長の代理として横山吉樹理事が登壇し、学長あいさつを代読。中では、同大の近況や教員養成改革の現況、国際交流・協力の実情などにふれながら「教員志望者数および登録率をさらに向上させるための対策チームを設置し、対策等を検討している」「グローバル化時代の教育をリードする教員を養成するためのプログラムを実施している」ことなどを紹介。「教師としての不易の部分を学ぶ、かつ社会から求められている様々な課題に対応できる教員を育てていくべく今後も一層努力していくので、同窓会の皆さんには、引き続きの支援指導をお願いする」と呼びかけた。

　総会では、二十九年度事業報告、決算報告・監査報告のあと、三十年度事業計画について審議し、「一般社団法人への移行六年目を迎え、将来の変化を見据えた組織の在り方を考え、各種事業の計画的・効果的・効率的な推進を図りながら、北師同窓会の運営にあたる」ことなどを活動方針に設定。

　事業計画として教育文化情報『純剛』（１４２～１４４号）や『教育関係者等名簿』（３０年度版）の発行、「学生の就職対策事業への積極的な援助」「国際交流事業の後援」「新入会員の募集と大学との連携推進」など大学への支援や教育文化普及活動の推進を決定。

　「道教育大学ならびに道・市町村教育委員会等関係機関、団体との連携」「附属学校の実践研究の後援」なども計画に盛り込んだ。

◆準備委立ち上げ年６回会合開催

　北師同窓会は、組織の将来像を描く「北師同窓会将来検討委員会（仮称）」の設置に向け準備委員会を立ち上げた。十三日の定時総会で審議、承認された。

　現在実施している同窓会活動等の課題を検討し、北師同窓会将来検討委員会（仮称）設置の準備を行うもの。

　委員は、同窓会役員など六人で、谷山正司会長が委員長に就任した。

　検討内容は会員減少や地区活動の現状等を含む実態把握、将来を見据えた安定した予算執行の検討など。年間六回程度の会合を予定しており、六～七月に第一回会合を開催する。

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道内各地区の代議員や役員ら約１００人が出席

(関係団体 2018-05-16付)