３１年度オリ・パラ教育推進事業―札幌市教委と市スポーツ局　「ミュージアム活用」を１５校増

（市町村 2019-02-21付）

　札幌市教委と札幌市スポーツ局は、三十一年度のオリンピック・パラリンピック教育推進事業の研究推進校を、全校種合わせて九十校程度指定する予定だ。オリンピアンなどを講師に招き、講演会等を行うほか、札幌オリンピックミュージアムを活用した学習を行うもの。ミュージアムを活用した学習の研究推進校を十五校の増とする。三月十五日まで研究推進校を募集している。

　事業は、市教委が二十八年度に初めて実施。二十九年度からは、市教委と同局で事業を推進してきた。

　オリパラに関する学習を通して、「スポーツの意義や価値などにふれる機会の充実」「“ふるさと札幌”を愛する心の育成」「共生の思いをもちながら生涯にわたって運動を楽しむ態度の育成」を図ることを目的としている。

　三十一年度の研究課題は、前年度から変更せず、①オリンピアン・パラリンピアンや、その指導者等を学校に招いて講演会を行う学習②オリンピアン・パラリンピアンや、学識経験者等を講師に招いて行う体験的な学習③札幌オリンピックミュージアムを活用した学習―となっている。

　募集する校数は、①と②が十五校程度ずつ、③が三十年度より十五校多い六十校で合わせて九十校程度。対象は①、②が市立の全校種で、③が小・中学校、中等教育学校、特別支援学校となっている。

　また、三十年度から引き続き、②の研究推進校十五校のうち五校で日本財団パラリンピックサポートセンター主催の「あすチャレ！スクール」を実施する。学校にパラアスリートを派遣し、講演や競技を体験するもので、「障がいとは何か」などの気づきを学びにつなげる。

　現在、研究推進校を募集しており、応募締切は三月十五日となっている。四月ごろ、研究推進校を決定し、六月ごろから各校で実践研究を開始する見通し。

　市教委では、各校からの報告書を取りまとめ、研究の成果の普及・啓発を図るほか、翌年二月には、事業報告会を開くこととしている。

(市町村 2019-02-21付)