札幌市教委オリ・パラ教育研修会等　八軒西小と藤野中　３０年度実践成果報告　推進校の担当教員などと共有

（市町村 2019-02-27付）

車いすカーリングを体験する参加者

　札幌市教委は二十五日、市内ちえりあで三十年度オリンピック・パラリンピック教育推進事業報告会兼パラリンピック教育研修会を開いた。同事業研究推進校の担当教員など六十三人が参加。小・中学校の実践報告やボッチャといったパラリンピック競技体験などを通し、オリパラ教育への理解を深めた。

　はじめに教育課程担当課の末原久史企画担当係長があいさつ。オリンピックミュージアムの活用など「札幌市にしかできないオリパラ教育を一層推進し、子どもに人や自然と共生する態度とともに、歴史と伝統を踏まえたふるさと札幌を愛する心を育んでいきたい」と話した。

　つぎに、事業報告会を実施。札幌市立八軒西小学校の目黒唯史教諭と、札幌市立藤野中学校の森剛彦校長が自校での実践を紹介した。森校長は、研究課題「オリンピアン・パラリンピアン等を講師に招いてスポーツ体験を行う学習に関する研究」の中で、日本財団パラリンピックサポートセンター主催の「あすチャレ！スクール」を実施したことを紹介。実施時期が夏休み明けだったことなどから、「二学期の良いスタートが切れるように」との思いで全校生徒を対象にしたことを伝えた。

　来校したゴールボールのパラリンピアン・高田朋枝さんによる競技の実演や講話、ゴールボールを体験した生徒の感想も紹介し「本物にふれると、子どもの感性が研ぎ澄まされる」と成果を説明した。

　続いて、研修会を実施。鈴木圭一企画担当係長が国際パラリンピック委員会公認教材『Ｉ’ｍ　ＰＯＳＳＩＢＬＥ』の活用方法について説明した。

　このあと、参加者が三グループに分かれ、パラリンピック競技を体験。道ボッチャ協会の講師指導によるボッチャ体験のほか、車いすカーリング、障がい者用バイアスロン、シットスキーも体験した。

(市町村 2019-02-27付)