北広島市２年度教育行政執行方針　小中一貫や英語教育推進　防災食育センター整備へ

（市町村 2020-02-18付）

北広島市教委・吉田孝志教育長

　北広島市教委の吉田孝志教育長は、１７日の第１回市議会定例会で令和２年度教育行政執行方針を説明した。３年度の小中一貫教育全国サミット開催に向け、小中一貫教育を推進するほか、英語に関する資格・検定試験の検定料を助成するなど英語教育の充実を図る。また、学校給食について、防災機能と食育機能を併せもつ複合施設「仮称・北広島市防災食育センター」の整備を進める方針を示した。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

▼生きる力を育む学校教育の推進

▽幼児教育の振興

　市幼児教育連携アクションプランに基づき、幼児教育と小学校教育との円滑な接続を図るため、交流会や研修会を実施し、幼稚園等、小学校、学童クラブそれぞれの担当者間の共通理解や連携を深める。

▽豊かな心を育む教育の充実

　考え、議論する道徳授業を実践するとともに、小・中学校の系統的な学びができるよう、改訂した市独自の福祉読本を活用する。

▽確かな学力を育てる教育の充実

　標準学力検査や全国学力・学習状況調査等の結果を各中学校区で共有・検証し、学校改善プランの充実を図る。また、各中学校区で策定したスタンダードの実践に取り組み、小中一貫した学習・生活習慣の定着を図る。

▽健やかな体を育てる教育の充実

　全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえ、各学校において体力向上プランを改善し、体育授業や体力づくりの充実に努める。

▽学校給食

　災害時の炊き出しや食料の配送を行う防災機能と、アレルギー食の対応や小学校給食の安定供給を行う食育機能を併せもつ複合施設仮称・北広島市防災食育センター整備について、実施計画に向けた取組を進める。

▽学校ＩＣＴ環境の整備

　ＩＣＴを効果的に活用した教育や校務の効率化に資するよう、環境整備を進める。

▽特別支援教育の充実

　特別支援教育支援員の全校配置や、特別支援学級介助員の増員などによって、特別な配慮を必要とする児童生徒の学習や学校生活の支援に一層努める。

▽社会の変化や課題に対応した教育の推進

　望ましい社会性や職業観・勤労観を育成する大志学（キャリア教育）を推進する。また、北海道日本ハムファイターズとのパートナー協定に基づく事業を学校教育活動の中で行う。

▽英語教育の充実

　小・中学校の外国語授業などにＡＬＴを派遣するとともに、英語に関する資格・検定試験の検定料を助成する。

▼信頼され、魅力ある学校づくりの推進

▽開かれた学校づくりの推進

　コミュニティ・スクールの全市展開に向け、新たに大曲中学校区、緑陽中学校区において学校運営協議会を設置する。

▽小中一貫教育

　３年度の小中一貫教育全国サミット開催に向け、実行委員会を設置するとともに、各校の研究を充実するための支援を実施する。

▽学校における働き方改革

　引き続き、部活動指導員を配置するとともに、転送電話機能の導入による勤務時間外における電話対応の負担軽減策を講じる。

▼やさしく支えあう教育連携の推進

▽教育相談体制の充実

　臨床心理士の資格をもつ子どもサポートセンター相談員やスクールカウンセラーなどを活用し、学校や関係機関と連携した相談体制の充実に努める。

(市町村 2020-02-18付)