木古内町生徒指導連絡協議会 使用時間　親と子の認識に差　ネット利用アンケート調査

（市町村 2020-02-19付）

　【函館発】木古内町生徒指導連絡協議会（信田博之会長）は、町内の子どもたちのインターネット利用に関するアンケート調査の結果をまとめた。情報通信機器について、中学生の２４・１％、小学生の１４・５％が「１日（平日）３時間以上」利用していると回答したのに対し、保護者に対する同様の質問では、中学生が１７・９％、小学生が１０・４％となり、使用時間で保護者と子どもの間で認識に差があることが明らかになった。

　調査は、昨年９～１０月、木古内小学校と木古内中学校の児童生徒およびその保護者と私立保育園園児の保護者合わせて約３４０人を対象に実施。

　保護者に対する調査結果をみると、スマートフォンの所有率（兄弟で共用する機器を含む）は、中学生が５０・７％、小学生が１８・０％、園児が５・７％。

　フィルタリングについては、中学生で５３・６％、小学生で４０・２％、園児で１８・２％が設定していた。

　利用に関する意識では、保護者の３４・５％が「トラブルに巻き込まれないよう適切に利用する力を身に付けさせるため、子どものころから情報通信機器にふれさせることが大切」、２７・７％が「いつでもすぐに連絡を取ることができる手段として、スマートフォンなどを携帯させることが必要」と回答。

　一方、３８・７％の保護者が「勉強、運動や外遊び、趣味などの時間が不足がち」と考えていることが分かった。

　児童生徒に対する調査結果では、情報通信機器について、中学生の２４・１％、小学生の１４・５％が「１日（平日）３時間以上」利用と回答。

　これに対し、保護者への同様の質問では、中学生が１７・９％、小学生が１０・４％となり、使用時間で保護者と子どもの間で認識に差があることが明らかとなった。

　ＳＮＳの利用に関するトラブルでは、小学生の１・９％、中学生の３・２％が「悪口などを自分に送られてきた」と回答。

　また、中学生の３・２％が「自分の写っている写真や動画を勝手に人に送られたり、ネット上で見られるようにされた」と回答し、少数ながら、ネットトラブルに巻き込まれていることが明らかになった。

　協議会では「ＳＮＳや通信機能付きゲーム機が普及し、新たなサービスが次々と登場しており、時代に合った新たな学びを提供していくことが必要」と分析。

　具体的には、ネット上のコミュニケーションにおける誹謗中傷やオンラインショッピングなどでのトラブルに遭わないための啓発・指導、子どもたちが主体的に利用時間をコントロールする力の育成を挙げている。

(市町村 2020-02-19付)