恵庭市２年度教育行政執行方針　全小にデジタル教科書　恵明中など３小中に運営協

（市町村 2020-02-25付）

恵庭市教委・穂積邦彦教育長

　恵庭市教委の穂積邦彦教育長は、２１日の第１回市議会定例会で令和２年度教育行政執行方針を説明した。市内全小・中学校に設置完了した電子黒板のさらなる活用を図るため、全小学校に主要５教科のデジタル教科書を導入するなど、ＩＣＴ等の教育環境整備を推進する。また、和光小学校、恵み野旭小学校、恵明中学校において学校運営協議会を設置。３年度までに市内全小・中学校に設置し、社会に開かれた教育課程の実践と地域とともにある学校を目指す。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の向上

▽学力向上の推進

　学力・体力向上推進会議において、各校の学校改善プランの取組状況の検証を行いながら、教育現場と連携したＰＤＣＡサイクルの中で改善に努める。

▽小中連携教育の推進

　市小中連携教育推進委員会において各中学校区の取組の情報共有を行っており、引き続き小・中学校９年間を見通した教育を実践する。

▽学校運営協議会

　３年度までの市内全小・中学校における設置を目指し、すでに設置している６校に加え、和光小学校、恵み野旭小学校、恵明中学校において学校運営協議会を設置する。

▽ＩＣＴ等の教育環境整備

　昨年、市内全小・中学校に電子黒板の設置が完了したことから、さらなる活用を図るため、全小学校に主要５教科のデジタル教科書を導入する。

▽学校図書館

　学校司書を、引き続き全小・中学校に配置する。

▼豊かな心の育成

▽ふるさと教育の推進

　各校にふるさと教育コーディネーターを引き続き配置し、特色あるふるさと教育を推進する。

▽ヒューマン・コミュニケーション事業

　コミュニケーション力の育成を目指し、「赤ちゃん登校日」授業やヒューマン・コミュニケーション授業などを実施する。

▽いじめ・不登校対策

　スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを引き続き配置し、課題解決に向けて取り組む。いじめ問題については、なかよしさわやかＤＡＹ全市交流会を継続して実施する。

▼健やかな身体の育成

▽子どもたちの体力・運動能力の推進

　学力・体力向上推進会議において、各校の体力向上プランの取組状況を検証しながら、子どもたちの運動する機会を確保する視点に立って、運動習慣の定着に向けた取組を進める。

▽安全教育の実施

　非行防止教室、薬物乱用防止教室、ＣＡＰ教育プログラムなどを継続して実施するとともに、ネット利用に関する講習会の開催など安全教育の推進を図る。

▼地域コミュニティ活動の推進

▽通学合宿・体験合宿

　今後も未実施地区への啓発に努めるとともに、地域住民が主体的に継続的に事業を行っていけるよう支援する。

▼文化・芸術活動の推進

▽読書活動の推進

　平成２６年度から令和５年度までの１０年間を計画期間とする市読書活動推進計画の後期計画に基づき、生体認証システムの導入など、市民サービスの向上と読書環境の充実を図る。

(市町村 2020-02-25付)