札幌市教委　２年度の学校給食フードリサイクル　小・中・特　計２０５校で　事例周知し活用増加目指す

（市町村 2020-02-26付）

　札幌市教委は、さっぽろ学校給食フードリサイクル事業の令和２年度フードリサイクル堆肥活用校数を決定した。小・中学校、特別支援学校合わせて２０５校を指定。前年度より１校増。市教委は活用校の実施内容、困り感、成果を聞き取るほか、優れた事例は周知を図り、今後の堆肥活用校の増加につなげたい考え。

　事業は、調理くず・残食などの生ごみを堆肥化し、その堆肥を利用して生産した作物を学校給食に提供するもの。食や環境を考え、食べ物を大切にする心を育むことを目指している。

　堆肥活用校は、食育・環境教育の充実を図ることを目的にリサイクル堆肥を活用し、教材園などで、教科および総合的な学習の時間、給食時間の指導と同事業を関連付けて様々な取組を行う。

　元年度の堆肥活用校の実施報告では、「食べものに興味・関心をもつ子どもが増えた」「食べものを無駄にしないよう、考えたり工夫したりする子どもが増えた」などの成果がみられた。

　２年度の堆肥活用校は、小学校１５８校、中学校４５校、特別支援学校２校となっている。小学校は前年度と比較して４校の減、中学校は４校の増、特別支援学校は１校の増。

　市教委は、小学校において校数が減った理由として、「校舎の増築・改築などによって教材園が使えない学校が増えたことなどが挙げられる」と話す。

　また、職員が活用校に出向き、堆肥の活用方法などを伝えていくほか、実施内容や困り感、成果などを聞き取る。優れた事例については周知を図り、次年度の事業に生かしていく。

(市町村 2020-02-26付)