１定札幌市議会代表質問（令和２年２月２７日）

（市町村 2020-03-02付）

◆当事者講師に研修　対象広げ意識高め　性的マイノリティの子どもに対する教育の充実

　性的マイノリティの子どもに配慮した教育の充実について質疑が行われた。

　市教委では、これまで初任者や中堅教諭、新任の管理職を対象とした研修の中で、性的マイノリティに関する知識や当事者が抱える困難などについて理解が深まるように取り組んでいる。

　長谷川雅英教育長は、今後、当事者を講師とした研修のほか、対象をすべての管理職や教育相談などを担当する教職員に広げるなど、さらなる意識の向上に向けた取組を進める方針を示した。

　たけのうち有美議員（民主市民連合）の質問に答えた。　

◆外部人材を大幅増　支援体制を強化へ　中学校の運動部活動

　中学校の運動部活動について質疑が行われた。

　市の部活動において、部活動指導員や特別外部指導者、外部指導者の外部人材を活用することができる。

　長谷川雅英教育長は、運動部活動が学校教育の一環として、生徒が自主的・自発的にスポーツに取り組む中で体力向上や健康促進を図るなど教育的意義の大きさにふれ「今後、顧問教諭に代わって、単独で部活動の設置や運営ができる外部人材を大幅に増員するなど、部活動への支援体制を強化し、子どもたちが生涯にわたってスポーツに親しむ環境の充実に努める」と述べた。

　藤田稔人議員（自民党）の質問に答えた。

◆活動内容等で基準　適切な運営へ支援　子の居場所づくり

　子どもの居場所づくり支援について質疑が行われた。

　市の令和２年度予算案では、子ども食堂などの活動の費用に対する補助などをする子どもの居場所づくり支援費を盛り込んでいる。

　町田隆敏副市長は、子ども食堂の取組について対象となる活動内容や開催回数などの基準を設けるほか、保健所などでの衛生面の相談や食品衛生に関する講座の開催などを通して活動団体が継続して適切な運営ができるよう支援する方針を示した。

　藤田稔人議員（自民党）の質問に答えた。

◆施設分散化を推進　子に適した環境を　社会的養護体制

　社会的養護体制の今後の方向性について質疑が行われた。

　町田隆敏副市長は、子どもが最も適した環境を確保するため「里親家庭に対する包括的な支援体制を充実させることによって、里親委託を増やしたい」と話した。

　また、児童養護施設については、小規模化や地域分散化を推進し、育児支援などの高機能化に向けて連携した取組を進める方針を述べた。

　藤田稔人議員（自民党）の質問に答えた。

(市町村 2020-03-02付)