美唄市２年度予算案　ふるさと給食の日設定　放課後児童対策で小学校区ごとに施設

（市町村 2020-03-05付）

　【岩見沢発】美唄市は２月２８日、令和２年度予算案を発表した。一般会計は、前年度当初比４・２％増の総額１６１億７０５５万円。うち、教育費は２５・８％増の１１億４４０５万円と、中央小学校大規模改修などによって大きく膨らんだ。

　新規事業では、ふるさと給食に１８８万円を措置。地場産物に対する児童生徒の理解を深めるため、美唄産の食材をより多く使用した「ふるさと給食の日」を設ける。

　放課後児童対策に３４２９万円を配分。小学校区ごとに施設を設置し、共働きなどで日中保護者がいない児童を放課後、支援員が預かる。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼人と文化を育み交流が広がるまちづくり

▽乳幼児等医療費助成＝３３８１万円

　乳幼児等を扶養している保護者に対し、小学６年生までの医療費を全額助成。

▽幼児保育無償化＝６７０万円

　教育・保育を必要とする認定を受けた３歳以上児および保育を必要とする認定を受けた市町村民税非課税世帯の３歳未満児について、保育料を無償化する。

▽障がい児居宅生活支援費給付＝１億４２５１万円

　障がい等のある児童や家族に対し、情報提供や相談等を実施するほか、日常生活における基本動作の指導、集団生活への適応訓練など必要なサービスの利用料などを支給する。

▽認可外保育施設多子世帯保育料補助＝４０６万円

　多子世帯保護者の経済的負担を軽減するため、対象児童が認可外保育施設に入所している世帯に対して、保育料を補助する。

▽子育て支援センター整備（新規）＝５２３万円

▽放課後児童対策＝３４２９万円

　小学校区ごとに施設を設置し、共働き等で日中保護者がいない児童に対し、放課後、保護者等が迎えに来るまでの間、支援員のもとで適切な遊びを提供しながら預かる。

▽小学校コンピューター教育＝２２７５万円

　情報化社会において、児童のコンピューターの操作活用能力を高めるためのパソコン活用にかかる教材等を購入するとともに、ＩＣＴ環境を整備する。

▽就学援助＝２７９９万円

　経済的理由によって給食費、学用品費等の支払いが困難な世帯に対し、準要保護者の認定基準に基づき援助するほか、ＰＴＡ会費、生徒会費、クラブ活動費、卒業アルバム代を新たに支給対象に加える。

▽中央小大規模改修＝２億６１２０万円

▽スクールバス更新＝３１１０万円

▽ふるさと給食（新規）＝１８８万円

　地場産物に対する児童生徒の理解を深めるため、美唄産の食材をより多く使用した「ふるさと給食の日」を実施する。また、伝統的な食文化を伝え、子どもたちの成長を祝い、年中行事や学校行事と連携した行事食など、給食内容の充実を図る。

▽市内高校支援＝７５万円

　市内高校の定員確保のため、必要な支援を行う。

▽郷土史料館整備＝５５００万円

▽スポーツ大会・教室開設＝９４万円

▽スポーツ合宿誘致等推進＝２０万円

▽総合体育館整備＝６８６３万円

　照明器具の改修や非常用自家発電機を整備するほか、ランニングマシン２台を更新する。

(市町村 2020-03-05付)