洞爺湖町の２年度予算案　アイヌ文化継承拠点新設　教育費は大幅増５．８億

（市町村 2020-03-05付）

　【室蘭発】洞爺湖町は２月２８日、令和２年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比７・７％増の７６億１０８万円。このうち、教育費には４７・７％増の５億８２０６万円を計上した。新規でアイヌ民族共生拠点施設整備や高砂貝塚保存整備ガイダンス施設増築などを盛り込んだことなどが増額の要因。

　このほかの主な事業では、小・中学校の教育用コンピューター配置や教材整備・就学援助、外国青年招致などを盛り込んだ。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼民生費

▽アイヌ民族共生拠点施設整備（新規）＝２億７５５５万円

　本町生活館・文化交流会館跡地にアイヌ文化継承拠点施設を新設。

▽新あぶた保育所建設基本設計（新規）＝４７７万円

▼商工費

▽アイヌ文化体験施設整備文化センター内（新規）＝３４３２万円

▽森林博物館新築（新規）＝２億８２７８万円

▼教育費

▽学校課題の解決等に資する人員配置＝５０２１万円

　児童生徒の学校生活や学習上の支援を行う特別支援教育支援員・介護員、学習支援員等の配置。

▽教育改善推進＝４９万円

　学力向上部会、特色ある教育部会、家庭・地域との連携部会の視点で実施。

▽虻田高支援＝４２２万円

▽小学校教育用コンピューター配置＝１２８３万円

▽小学校教材整備・就学援助＝１４１２万円

▽中学校教育用コンピューター配置＝７０７万円

▽中学校教材整備・就学援助＝９８５万円

▽中学生部活動支援＝１００万円

▽外国青年招致＝４６１万円―外国青年英語指導助手配置

▽洞爺中体育館改修実施設計＝２４０万円

▽文化交流会館解体（新規）＝３３７４万円

▽高砂貝塚保存整備ガイダンス施設増築（新規）＝１億４５３９万円

▽入江・高砂貝塚整備（新規）＝２１０７万円

(市町村 2020-03-05付)