当別町2年度教育行政執行方針 出退勤管理 本格実施へ 幼保小接続プログラム開始
(市町村 2020-03-11付)

当別町本庄幸賢
当別町教委・本庄幸賢教育長

 当別町教委の本庄幸賢教育長は、令和2年度教育行政執行方針で、校務支援システムによる出退勤管理を本格実施するほか、新たに保育士等就労支援事業や幼保小接続プログラムに取り組む考えを示した。道教委からの加配教諭指定事業を活用し、教科担任制を試行する。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼新学習指導要領の全面実施

 小学校では4月から、中学校では3年度から新学習指導要領に基づいた教育活動が開始される。遅滞のない履行のため、各学校への指導と支援を続けていく。

 また、小学校では新たに外国語教育やプログラミング教育が入ってきたので、これまでの2年にわたる試行実績を生かし、教育課程の適切な運営に努めていく。

▼授業改善の推進

 現在、町では、独自予算で一貫教育推進講師4人、ALT(外国語指導助手)3人を配置し、授業の質の向上を図っている。新年度はさらに道教委からの加配教諭や指定事業も活用し、教科担任制の試行や主体的・対話的で深い学びによる授業実践に取り組む。

▼体力向上や健康増進にかかる取組

 元年度の全国体力・運動能力調査において、小5男子の結果が低迷したことを受け、原因の究明を行うとともに、体力向上プランを作成し、各校への指導助言を行う。

 また、1校1実践の取組、道教委主催の体力向上プログラムへの参加、学校運営協議会と連携した生活習慣の改善、道医療大学や日本体育大学といった高等教育機関との連携など、子どもたちの体力向上や健康増進を学校や関係機関と共に進めていく。

▼一体型義務教育学校開校に向けた取組

 4年度の開校に向け、教育課程編成、開校準備、校舎建設等、それぞれ委員会を組織し、準備に当たっているが、3年度の一部教育課程実施を目途にさらに加速させていく。

▼教職員の働き方改善に向けた取組

 新年度は業務の効率化を目的に、これまで試行してきた校務支援システムによる出退勤管理を正式に実施。その他、部活動指導員の配置など検討を進める。

 教職員の健康管理については、ストレスチェックを全教職員に実施し、精神面の健康をサポートしていく。

▼当別高校の今後の在り方

 町唯一の高校として、当別高の存在は大きなものがある。その在り方について、高校や道教委と協議を進め、生徒・保護者から選ばれる学校となるため、方向性を打ち出していきたい。

【子ども未来】

▼就園援助事業

 幼児教育・保育の無償化制度によって、認定こども園で無償となっている保育料以外で利用者が負担をしている「給食費(主食費)」(生保の副食費は法によって免除)と「教材費」について、生活保護世帯を対象に助成する。

▼保育士等就労支援事業(新規)

 保育士の確保と保育士の町内居住の促進に向け、勤続3年ごとに報奨金を支給する。

▼幼保小接続プログラム

 プログラムを活用し、新年度から幼児教育と小学校教育との円滑な接続を進める。それによって新1年生も順調にスタートをきることができ、小学校での生活がより充実するものと考える。

 また、本町で推進する一貫教育に幼児教育が加わることで、ゼロ歳から15歳までの教育がより連続性のあるものとなる。

(市町村 2020-03-11付)

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