豊浦町２年度教育行政執行方針　分かる授業　創造促進　計画的にタブレット配置

（市町村 2020-03-30付）

豊浦町教委・野橋知哉教育長

　【室蘭発】豊浦町教委の野橋知哉教育長は令和２年度教育行政執行方針で、デジタル機器やデジタル教材を効果的に活用した“分かる授業”の創造を促進するとともに、学習用タブレットを計画的に配置し、個性や能力に応じた指導の充実を図るとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【生きる力を育む学校教育の推進】

▼確かな学びの実現のための学習指導

　主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を図るとともに、家庭と連携し、望ましい学習習慣を定着させる。児童生徒の学ぶ環境の整備のため、学習支援員を計画的に配置するとともに、包括的な学校力の向上のため、学校力向上アドバイザーを生涯学習課に配置し、学校管理職をはじめ教職員への指導を通して学びの質を高める。

▼特別支援教育の充実

　各学校は、校内特別支援委員会で「いつまでに、誰が、何をどのように」を明らかにし、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズの把握と組織的で具体的な支援を続ける。併せて、今日的な課題に即した研修を充実させ、教員の専門性の向上を図る。

▼いじめ・不登校対応

　各学校は、いじめ防止基本方針によって取組を充実させ、豊かな人権感覚の育成に引き続き努めていく。併せて、道徳科の目標実現に向けた授業改善を図るとともに、支持的風土を醸成する指導を行う。

　また、不登校児童生徒の対応については、スクールカウンセラーによる教育相談を充実させるとともに、引き続き保護者との連携を図り、解決に努める。

▼教育環境の整備

　学校内の無線ＬＡＮ環境を整え、デジタル機器、デジタル教材を効果的に活用した“分かる授業”の創造を促進させる。併せて、インターネット環境を整えた上で、児童生徒１人１台の学習用タブレットを計画的に配置し、子どもの個性や能力に応じた指導の充実を促す。

▼地域と共につくり上げる教育活動

　学校で進めるふるさと教育、福祉教育、キャリア教育などにおいては、地域の人材や教材を活用した活動を推進する。

▼小中連携・小小連携の推進

　町内の小学校３校が一体となった授業を計画的に実施し、中１ギャップの解消を図るほか、対話的で深い学びの実現を進める。

▼健やかな体の育成

　学校教育では、体育の授業改善はもとより、新体力テストの結果分析を行い、課題克服に向けた体力づくりの取組を推進する。併せて、家庭の協力を得ながら規則正しい生活習慣の定着に努める。

【社会教育の推進】

▼伝統文化の継承と活用

　町の歴史的・文化的資源である礼文華遺跡、小幌洞穴遺跡等の発掘・保護活動については小中学校におけるふるさと学習の題材として活用を図る。

　また、次代を担う子供たちに、ふるさと豊浦への愛着をさらに育むため、町の歴史的資料やアイヌ文化資料を授業等の中で効果的に活用する。

(市町村 2020-03-30付)