２年度補正措置の学習指導員　約２万人を配置　文科相　退職教員に協力要請

（コロナウイルス関連 2020-04-16付）

　萩生田光一文部科学大臣は１４日の記者会見で、令和２年度補正予算案で措置した学習指導員の配置人数に約２万人を見込んでいることを明らかにした。配置に当たっては、全国の退職教員に協力を求める考えを表明。休業後の学校現場はかつてない状況で、学習支援が必要とし、「経験豊富な退職教員の協力があれば、学校現場も非常に心強い」と期待した。

　新型コロナウイルス感染症に対応した緊急経済対策を盛り込む２年度補正予算案では、一斉臨時休業に伴う学年末の未指導分の補習を行う学習指導員の追加配置に８億円を計上した。補助率は３分の１となっている。

　萩生田大臣は１４日の記者会見で、各教育委員会や学校の取組を支援するため、教員の加配、学習指導員、スクールカウンセラーなどを追加配置する考えを表明。

　学習支援員の配置人数は約２万人を見込んでいるとし、全国の退職教員に協力を求める考えを示した。

　休業後の学校現場は過去にない状況のもと、学習支援や子どもたちへのきめ細かな配慮が一層重要になるとし「経験豊富な退職教員の協力があれば、学校現場も非常に心強いと思う」と述べた。

　その上で、社会総がかりで児童生徒の学習機会の保障に取り組むことが重要とし「学校の臨時休業を行う自治体と緊密に連携し、児童生徒の学習に対する支援に責任をもって全力で取り組んでいく」と述べた。

(コロナウイルス関連 2020-04-16付)