市立学校臨時休業で秋元札幌市長 家庭学習援助へ時間割 一時登校・分散登校も検討
(コロナウイルス関連 2020-04-16付)

 札幌市の秋元克広市長は14日の定例市長会見で、新型コロナウイルス感染症への対応として同日から開始した市立学校の一斉臨時休業について説明した。市教委では一斉休業期間中の家庭学習の援助として時間割の作成を検討しているほか、一時登校日の設定や分散登校の可能性などについて、検討や調整を図っていることなどを明らかにした。

 秋元市長は、12日に発表した道・札幌市緊急共同宣言について、「感染経路不明の感染者数の増加がみられ、第2波的な状況となってきていた」と経緯を説明。一斉休業については「当初は分散登校なども検討していたが、11日に実施された国の対策本部会議の中で新型コロナウイルスにかかる基本対処方針の変更を受け、緊急共同宣言の内容の一つとして市立学校の一斉休業を盛り込んだ」と述べた。

 今後の方針として、臨時市議会の開催について示唆。新型コロナウイルス感染症対策として補正予算を計上することを説明した。

 教育委員会関連の動きとして、一斉休業期間中の子どもの家庭学習について、規則正しい生活を送り、計画的に学習に取り組めるよう、時間割の作成などの調整を図っているほか、子どもの健康管理面のフォローについて検討していることを報告した。

 また、3月に実施した一時登校日の設定や分散登校などを再度検討する可能性についても説明した。

 緊急共同宣言の期間について秋元市長は「5月当初時点での感染状況等が収束していれば終了を予定しており、5月6日以前の解除は現時点で考えていない」とした。

(コロナウイルス関連 2020-04-16付)

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