児童の安全願い住民と教職員　協力しマスク手づくり　再開に備え帯広市稲田小

（コロナウイルス関連 2020-04-15付）

作業を分担しマスクを手づくりした

　【帯広発】帯広市立稲田小学校（伊賀真美校長）は、学校再開に備えて地域住民や教職員が協力しマスクを１００枚手づくりした。１日に道教委が発出した通知に基づく取組。鈴木毅教頭は「子どもたちには地域に見守られながら安心して学校に通ってほしい」と話した。

　学校再開に向けた指針を受け、稲田小は、マスクが準備できなかった児童のために布マスク製作を決定。市内ではガーゼの取扱いがなく、大阪の業者を通じてガーゼなどを手配した。

　２日、地域の生涯学習推進委員や教職員１１人が集まりマスクを作製。ガーゼを切る、形をアイロンで整える、ミシンで縫い付けるなどの工程をグループに分かれて行った。

　地域の生涯学習推進員を務める中村幸子さんは「学校再開の報道を聞いて子どもたちのマスクが準備できるのか心配だった」と話し、マスク製作の依頼を快諾。生涯学習推進委員は日ごろから放課後居場所づくり事業や花壇造成のボランティアとして学校教育活動に参加しており、「子どもたちが安心して暮らせるように頑張るのが地域住民の務め」と語った。

　鈴木教頭は地域の力を借りて再開に向け準備したことを伝えていくとし、「子どもたちには地域に見守られながら安心して学校に通ってほしい」と話した。

(コロナウイルス関連 2020-04-15付)