学びの保障へ指導助言　全国学校臨時休業受け文科相

（コロナウイルス関連 2020-04-14付）

　新型コロナウイルス感染拡大に伴い全国的に学校の臨時休業が相次ぐ中、萩生田光一文部科学大臣は１０日、自治体においては児童生徒の感染リスクを分析・把握し、学習の遅れや給食の取扱いなど様々な影響を考慮するよう求めた。また、学校種によって感染リスクが異なることを踏まえ、各自治体でのきめ細かな対応を要請。社会総ぐるみで学びの保障に取り組めるよう、指導助言するとした。

　１０日の記者会見で萩生田大臣は「学校で教職員や友人と学ぶ経験は、子どもの成長にとってかけがえのないものであり、学校は大きな社会的役割を果たしている」と強調。臨時休業を実施する場合、自治体においては児童生徒の感染リスクを分析・把握した上で、学習の遅れや給食の取扱いなど様々な影響を考慮するよう求めた。

　また、新型コロナウイルス感染症の特性を踏まえ、学校再開後も登校が困難な児童生徒を校長判断によって欠席扱いとしないことを可能とし、各学校で柔軟に判断するよう要請。家庭学習の支援に努めていくとし「感染症対策を万全に期した上で子どもたちの学びの保障に社会全体で責任をもって取り組むことが重要」と述べた。

　徒歩圏で学校に通う小・中学校などと、電車通学が必要な高校間では、感染リスクの違いがあるとし「自治体ごとにきめ細かく対応し、社会総ぐるみで学びの保障に取り組めるよう指導助言したい」と述べた。

(コロナウイルス関連 2020-04-14付)