札幌市教委　５月６日までの休業期間　課題提供し学習支援　心のケアへ励ましなど学校ＨＰに

（コロナウイルス関連 2020-04-14付）

　札幌市教委は１３日、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業について通知を発出した。休業期間は、きょう１４日から５月６日まで。学習については、市教委が作成した小・中学校用の学習課題を各学校から児童生徒に提供する。教職員から児童生徒への励ましのメッセージ、学習・生活のアドバイスなどを学校ホームページに掲載するなど、児童生徒の心のケアについての取組を検討することを求めている。

　新型コロナウイルス感染拡大の早期収束に向け、道と札幌市は１２日に緊急共同宣言を発表。きょう１４日から５月６日まで、札幌市内の公立小・中・高校、札幌市からの通学生の割合が高い道立高校で、一斉休業措置を行う方針を決定した。

　市教委は、緊急共同宣言の趣旨を踏まえ、臨時休業の実施について１３日に通知。市立の小・中学校、中等教育学校、高校、特別支援学校を１４日から５月６日まで臨時休業とした。

　通知では、臨時休業の実施に伴う学習などの対応について記載。学習については、市教委が作成した小・中学校用の学習課題を学校から児童生徒に提供する。市教委のホームページに学習課題が掲載されていることから、学校ホームページにリンクさせるほか、個別にプリントを配布するなど、児童生徒の実態を踏まえた対応を求めている。

　国語、算数、数学などの学習課題を提供していく。

　心のケアについては、具体的な助言を保護者に伝えるほか、教職員から児童生徒への励ましのメッセージ、学習・生活のアドバイスなどを学校ホームページに掲載するなどの取組を検討することを求めている。

　長期間の臨時休業によって、虐待の発生リスクが高まることが考えられることから、虐待の心配がある児童生徒について、児童相談所や各区の家庭児童相談室等の関係機関と連携して情報の共有を図るとともに、必要に応じて、家庭訪問によって児童生徒の状況を確認するなどの対応も明記。

　部活動については、１４日から５月６日まで実施しない。また、臨時休業期間中に分散登校などを実施する場合は、別途通知を発出するとしている。

　札幌市内を中心とする公立学校は、きょう１４日から再び臨時休業となり、子どもの学習機会の保障が懸念されている。文部科学省は１０日付で家庭学習の例を示す通知を発出。学校が課す家庭学習が該当条件に適合する場合、再開後の対面授業で実施しなくてよいとするなどの特例措置を示した。

(コロナウイルス関連 2020-04-14付)