開成中等見学旅行延期で札幌市教委　キャンセル料を補てん　国の補助金も視野に検討

（コロナウイルス関連 2020-04-30付）

　札幌市教委は、市立札幌開成中等教育学校の海外見学旅行延期に伴うキャンセル料を補てんする方針だ。市立学校の一斉休業期間を踏まえ、当初３月に予定していた見学旅行を８月以降に延期することによるもの。第２回臨時市議会に提出する補正予算案で５４０万円を計上。市の補正予算が成立次第、国からの補助金も視野に動きを進めていく考え。

　国は７日、緊急経済対策パッケージを公表。学校再開に向けた支援として修学旅行の中止・延期に伴うキャンセル料などについて、保護者の経済的な負担の軽減を目的に６億円の補正予算を積み上げた。

　市は、きょう３０日開会の臨時市議会に提出する補正予算案２１０１億円のうち、高校運営管理費として札幌開成中等教育の海外見学旅行キャンセル料の補てん費に５４０万円を計上。

　同校は４年生が３月にベトナム、マレーシア、シンガポールなどで見学旅行を行う予定だったが、２月２８日から今月５日まで市立学校が一斉休業となったことを受け、８月以降に旅行を延期することを決定した。

　キャンセル料は１人当たり約３万５０００円で１５６人分。補てん方法については、市の補正予算が成立後、国からの補助金も視野に市が保護者に補てんする方法や学校に補てんする方法など様々な補てん方法を含めて動きを進めていく考え。

(コロナウイルス関連 2020-04-30付)