ＩＣＴ活用し遠隔指導　臨時休業期間中の学習支援　メールで学習課題配信　鹿追高

（コロナウイルス関連 2020-04-30付）

　【帯広発】鹿追高校（俵谷俊彦校長）は、道の緊急事態宣言を受けた２０日からの臨時休業中、ＩＣＴ機器とメール一斉配信サービスを活用した遠隔指導を行っている。端末は、生徒たちが自宅で所持しているパソコンやタブレット、スマートフォンなどを利用。休校中にあっても、教職員が生徒のために一丸となって、教育活動に取り組んでいる。

　同校は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、２０日から本年２度目の臨時休業に入っている。３月に、俵谷校長と教務主任や情報担当教員などが協議し、生徒の学習を支援するため、ＩＣＴを使った遠隔指導を決めた。

　ＩＣＴのサービスには、全学年の生徒に各教科の指示をメールで一斉配信できる登録制サービスを利用。また、本年度から授業などで活用を予定していた動画教材や確認テストを行える学習支援ソフトも活用した。端末には生徒の自宅用のパソコンやタブレット、スマートフォンなどを使用。ＩＣＴ環境のない生徒に対しては資料の郵送などで対応した。

　生徒は、毎朝午前８時から８時３０分ごろまでに機器を立ち上げてログインし、体温確認のアンケートに回答。こうすることで朝起きる時間を設定し、規則正しい生活を支援している。

　登校最終日となった１７日には紙の問題やドリルを配布。学習範囲は生徒の学習進度によって設定され、ＩＣＴサービスを使って質問も受け付けている。３月中の休校の際のノウハウを生かして、双方向かつリアルタイムに近い遠隔指導を心がけている。

　教員はワークシートやインターネット上で解答・採点ができる小テストの実施、動画の配信などに取り組んでいる。

　俵谷校長は「こうした取組ができたことも、町からの支援によって学校のＷｉ－Ｆｉ環境が整備されたことが大きい」と話し、取組を今後の教育活動に生かしていく考え。

(コロナウイルス関連 2020-04-30付)