手づくりマスク保育園に　札幌聖心女子学院高・福本さん　札幌市が感謝状贈呈式

（コロナウイルス関連 2020-05-08付）

　札幌市内の保育所などに手づくりマスクを寄付した札幌聖心女子学院高校（齊藤隆浩校長）１年の福本あめりさんに対する感謝状の贈呈式が４月３０日、市内の吉田学園さくら保育園で行われた。市子ども未来局の山根直樹子ども未来局長が福本さんへ感謝状を贈呈したほか、福本さんが手づくりしたマスク約３００枚を武岡弘子園長に寄贈。武岡園長は「現場にとって励みになる」と謝意を示した。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、マスク不足が懸念されていることから、福本さんは自宅にある生地を活用し、マスクの作製に取り組んだ。

　約３００枚のマスクが完成したのち、担任教諭に報告。市に相談したところ市内の保育所などの保育教諭たちへの寄贈が決定した。

　寄贈先の一つに決定したさくら保育園で贈呈式を挙行。福本さんは市子ども未来局の山根局長から感謝状を受け取ったほか、武岡園長にマスクを寄贈した。

　武岡園長は「これだけの枚数のマスクを１人でつくったと聞いて感動した。子どもたちの命を守る現場に洗って使えるマスクをいただけることはとても励みになる」と謝意を示した。

　作製の経緯について福本さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響によってマスク不足が深刻化していることから、一人でも多くの人の役に立ちたいと思った」「寄付できたのは市の職員や学校の先生の皆さんの心遣いのおかげ」と話したほか、今後について「手づくりマスクを身の回りの人にもプレゼントしたい」と述べた。

　また、将来について「人の役に立てるようになりたい」などと話した。

(コロナウイルス関連 2020-05-08付)