心身の状況把握を　臨時休業延長で札幌市教委

（コロナウイルス関連 2020-05-08付）

　札幌市教委は５日、各幼稚園長・市立学校長あてに、臨時休業期間の延長について通知を発出した。１０日までの臨時休業を３１日まで延長。幼児児童生徒の心身の状況について少なくとも２週間に１回程度把握することを求めている。

　新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の期間が３１日まで延長されたことから、５日の第７回新型コロナウイルス感染症対策本部会議で秋元克広市長が市立幼稚園および学校における臨時休業の延長を要請。市教委では、臨時休業期間を３１日まで延長することとした。

　通知では、臨時休業中の学習について市教委のホームページに掲載する学習課題の活用を求めている。

　幼児児童生徒の心身の状況の把握と心のケアについては、幼児児童生徒および保護者との連絡を密にするほか、幼児児童生徒と直接電話などで会話するなど、状況を的確に把握することを要請。１１日から１５日、２５日から２９日と少なくとも２週間に１回程度、心身の状況を把握することも求めている。

　また、在宅時間の増加から児童虐待が発生する可能性があることから、特に心配となる幼児児童生徒については、電話などで１週間に１回以上連絡するなど状況を把握するほか、家庭訪問の実施やスクールソーシャルワーカーの活用など、必要な支援を行うことを求めている。

　通級による指導は３１日まで中止としたほか、保護者との懇談や幼児の教育相談については６月１日以降に日程を延期するほか、電話での相談などを行うことを要請している。

　部活動は３１日まで実施しないこととした。

(コロナウイルス関連 2020-05-08付)