上川へき地・複式教育研究連盟　温泉委員長再任決まる　地域特性生かし教育推進

（関係団体 2020-06-05付）

　【旭川発】上川へき地・複式教育研究連盟の本年度活動方針や役員がまとまった。前年度に引き続き、委員長は剣淵町立剣淵小学校の温泉敏校長が務める。課題別共同研究を深化させ、地域の特性を生かしたへき地・複式教育を推進していく。

　新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、当初４月に計画していた総会研修会を中止。書面決議に変更し、すべての議案と役員改選について代議員から承認を得ることとした。承認を得たあと、５月２５日から新体制で事業をスタートさせている。

　活動方針として、第１次産業の低迷や後継者不足、少子化による児童生徒の急激な減少など、へき地・複式校を取り巻く状況は厳しさを増していることを踏まえ、「へき地・複式・小規模校教育こそ、これからの教育の展望がある」と信じ、子どもたちのふるさとを拓く確かな力と豊かな心の育成に寄与する、へき地・複式教育の充実と発展のために取り組んでいく。

　その上で、課題別共同研究の深化と交流を図ることや、地域の特性を生かしたへき地・複式教育の推進に努めるなどとした。

　研究部活動計画では、研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成～児童生徒一人一人が仲間とつながり、地域とともに“生きる力”を伸ばす学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」のもと、さらなる研究推進を図っていく。

　役員は、剣淵小の温泉校長が委員長を務める。また、新事務局長に名寄市立中名寄小学校の小林勝彦校長を選任した。

　本年度の役員はつぎのとおり。

　＝すべて校長・敬称略＝

▽顧問＝遠藤友文（東川町東川第二小）

▽委員長＝温泉敏（剣淵町剣淵小）

▽北部副委員長＝杉山禎裕（美深町仁宇布小中・新）

▽中部副委員長＝市丸隆則（旭川市江丹別小中・新）

▽南部副委員長＝嘉屋裕美（中富良野町旭中小・新）

▽運営委員＝菅原彰（旭川立嵐山小中）、橋早智子（東川町東川第三小・新）

▽事務局長＝小林勝彦（名寄市中名寄小・新）

▽研究部長＝森広明（士別市多寄小）

▽事業部長＝井川健（中富良野町宇文小）

▽経営部長＝山崎省三（富良野市山部小）

(関係団体 2020-06-05付)