道公立小・中・特女性管理職会 新会長は石澤校長(札幌市日新小) 連携密に方向性確立し取組
(関係団体 2020-06-05付)

 道公立小・中・特別支援学校女性管理職会は、令和2年度の役員などを決定した。新会長に札幌市立日新小学校の石澤優子校長を選任。活動方針では、重点として「生きる力を育む学校経営の充実」など4点を設定した。家庭や地域社会、関係機関等との連携・協力を密にし、方向性を確立した取組によって学校経営の在り方を追求していく。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、総会・研修会の開催を中止し、書面にて決議。

 運営方針では、会員相互の連携、研究・研修の充実に努めるとした。

 8月に開催を予定していた第46回研究大会石狩大会は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ開催を中止。代替措置として、研究紀要を作成して書面開催とする。

 2年度役員、研究主題、活動重点はつぎのとおり。

【2年度役員】=敬称略=

▽会長=石澤優子(札幌市日新小校長・新)

▽副会長=大石まり(札幌市藻岩中校長)、安部紀江(江別市大麻小学校長)、森晶子(苫小牧市勇払小校長・新)、岡田美樹(札幌市西岡北小校教頭)

▽監査=齋藤啓代(仁木町仁木中校長)、大岩芳江(網走市白鳥台小校長・新)

▽事務局長=川島康恵(札幌市南小校長・新)

【活動の重点】

▼生きる力を育む学校経営の充実

▽学校経営ビジョンに基づき、学校のマネジメント機能を強化した「チーム学校」として、創意あふれる教育活動の推進に積極的に努める

▽新学習指導要領に即した創造的な社会に開かれた教育課程の編成・実施に努める

▽主体的・対話的で深い学びの実現を図り、確かな学力・豊かな心・健やかな体の調和のとれた教育活動の推進に努める

▼学校運営・経営力の向上

▽広く社会から信頼され尊敬される人間力あふれた教員の育成と研修活動に努める

▽研究主題の具現化を図り、今日的課題を踏まえた研究大会の工夫・推進に努める

▽異校種の女性管理職で組織しているよさを生かし、一層連携を深め、視野を広げながら、時代を見据えた教育活動の推進に努める

▼組織活動の充実

▽地区活動の充実と発展のために、会員相互の連携を図り、研修活動の創意工夫に努める

▽地区間の情報交流と広報活動の充実に向け、広報誌や会報誌などのより一層の工夫に努める

▽男女共同参画社会の形成に向け、新しい時代にふさわしい女性教員の活躍の場を拡大するために積極的な取組を進める

▼関係機関との連携および交流

▽全国公立小・中学校女性校長会をはじめ、各教育機関・関係諸団体との連携を図り、活動への理解を深める

▽地域社会との連携・交流を密にし、相互理解を図りながら組織力の強化を図る

【研究主題】

▼未来を共に拓き 心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進~確かな学びとしなやかな心 夢や希望に向かって挑戦する子どもを育む学校経営

 生産年齢人口の減少、グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等によって社会構造や雇用環境は大きく、また急速に変化しており、予測が困難な時代となっている。

 このような状況の中で、持続可能な社会の創り手として、自ら課題に立ち向かい、公民的な資質を基盤に互いに支え合い協力し合って、未来を共に切り拓く心豊かでたくましい日本人を育成することは時代の要請であり教育の使命でもある。

 一方、学校教育における諸課題は、一層、複雑化、多様化している。そのために確固たる学校経営ビジョンに基づき、確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を通した“生きる力”を育む教育活動と、家庭や地域社会、関係諸機関との連携によって創意と活力に満ちた信頼される学校づくりが求められている。

 とりわけ、知識基盤社会の中で、確かな学力を子どもたちに付けることは喫緊の課題である。その確かな学力とされる基礎的・基本的な知識や技能の習得と活用、思考力、判断力、表現力、学習意欲の育成を目指し、学習指導要領の理念に基づいた教育活動の創意工夫が必要であり、組織的な取組によって実効性を上げていくことが肝要である。

 さらに、夢や希望に向かってたゆまぬ挑戦を続け、明るい未来を築くためには、少々の揺さぶりではぐらつかない心の強靱さや精神的な回復力(レジリエンス)のある、しなやかな心を育むことも必要不可欠である。

 このことから研究主題を「未来を共に拓き 心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進」、副主題を「確かな学びとしなやかな心 夢や希望に向かって挑戦する子どもを育む学校経営」とした。家庭や地域社会、関係機関等との連携・協力を密にし、方向性を確立した取組によって、学校経営の在り方を追究していくことが、社会の要請に応じる方策である。

 また、男女共同参画社会の推進に果たす役割の重要性を受け止め、前研究主題から継承している“共に”を深く認識し、実践していく。

 私たちが真摯に研鑚を積み、職場で協働して職責を果たし、学校経営を推進していくことは、女性管理職ばかりでなく次代を担う女性教師の活躍の場を広げることにほかならない。今後も、一人ひとりが個性と能力を十分に発揮し、道民の負託に応える学校経営の具現化に努めていく。

(関係団体 2020-06-05付)

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