道言協の2年度役員・事業計画 新会長に永宮校長(札幌市南郷小) 心の育ち 大切にした支援を(関係団体 2020-06-12付)
道言語障害児教育研究協議会(=道言協)は、令和2年度の役員などを決定した。新会長に札幌市立南郷小学校の永宮愼也校長を選任。研究主題「ことばを支える“心の育ち”を大切にした支援のあり方を考える」のもと、本年度の研究活動を進める。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、総会を中止し、書面で決議した。
事業計画では、例年6~7月の経験者向け研修会の延期を決定。8月の経験の浅い担当者向け研修会「言難ABC」と9月の第53回道言語障害児教育研究大会は中止とした。
2年度の基本方針、研究主題、研究の柱、役員はつぎのとおり。
【基本方針】
本道における言語障害児の教育および療育を充実させるために、研究組織を確立して会員間の連帯を図り、会員個々が専門職としての意識をもって研究および研修に努め、実態調査や地域との連携に取り組み、地域に根差した信頼される教室・センターづくりを目指す。
【研究主題】
▼ことばを支える“心の育ち”を大切にした支援のあり方を考える
2020年度の研究は6年次を迎える。これまでの研究の成果を踏まえつつ、「ことば」がどういうものか、今その子にとっての問題(子ども理解の仮説)は何かを踏まえながら「心の育ち」を大切にした支援の在り方を考えていく。
【研究の柱】
▼その子をどのように理解していくか(子どもの実態把握)
「その子どものどこをどのように観て、とらえていくのか」「その子どもを担当者はどんな姿勢でとらえていくのか」ということを考える。「ことば」「聞こえ」という側面だけでなく、多面的な視点で総合的に子どもを観て、子どもの「心」に目を向け、子どもの姿をとらえていく。
▼その子にとっての問題をどのように押さえ、問題の発生と経過をどうとらえるか(子ども理解の仮説)
その子どもの困っていることや保護者の心配が「どのように発生したか」の筋道を考える。実態把握で得た情報をもとに、その子どもにとっての問題を明らかにし、その子がどのような育ちの中で現在の状態に至ったかの要因を探り、仮設を立てながら理解を深めていく
▼その子にとっての必要な育ちとは何か。どのようにかかわり支援するか(支援の計画と実際)
これまでにとらえた、その子どもにとっての問題とその子どもの育ち、その中の問題が発生してきた背景の理解をもとに、どう子どもと保護者を支えていくかを考えていく。また、「今、その子に必要な支援は何か」を常に考えながら支援に当たる。
▼支援の経過をどのように振り返り、関係者と情報共有するか(支援の省察と共有)
事例を中心とした研究を進めるために、担当者が指導過程での自分の実践の考えや思いを丁寧に振り返り、顧みていく。個人の記録で、周りの担当者との交流で、教室研修やブロック研修で、大会発表でと、様々な機会を利用して省察・共有し、研究を進めていく。
【役員】=敬称略=
▽会長=永宮愼也(札幌市南郷小校長・新)
▽副会長=里館大(札幌市清田小校長・新)、轟木耕一(余市町沢町小校長・新)
▽監査=池田哲也(札幌市ひばりが丘小校長・新)、川口玲子(札幌市南月寒小校長・新)
▽事務局長=松澤史子(札幌市ひばりが丘小教諭)
(関係団体 2020-06-12付)
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