名寄市　智恵文義務教育学校　６年度開校目指す　新年度は実施設計等

（市町村 2021-02-24付）

　【旭川発】名寄市教委は、仮称・智恵文義務教育学校の令和６年４月開校を目指している。智恵文小学校の校舎を智恵文中学校敷地内に移転新築し、智恵文中と渡り廊下で接続することで施設一体型の義務教育学校を実現する。新年度は実施設計や地質調査を行う予定。

　智恵文小は、昭和５１年に鉄筋コンクリート造２階建て延床面積１６２０平方㍍の校舎を整備。老朽化の進行や校舎の耐震性の不足が懸念されていた。

　智恵文小は、智恵文中と平成３０年度から小中一貫教育を本格実施してきたことから、施設一体型の義務教育学校を見据え、智恵文中の敷地西側に新校舎を建設し、渡り廊下で接続することとした。

　新校舎の施設規模は、鉄筋コンクリート造２階建て延床面積約６５０平方㍍を見込んでおり、普通教室３室のほか、職員室や保健室等を配置する方針となっている。

　グラウンドと体育館は、中学校の施設を使用。小学校特別支援学級の教室は、中学校で現在使用している職員室のスペースなどを改修して配置する。

　令和３年度は実施設計と地質調査を行い、４年度に着工。５年冬にも完成させ、６年度の義務教育学校開設を目指している。

　昨年１０月、両校の校長・教頭、ＰＴＡ会長と代表、町内会長・副会長の計８人で構成する智恵文義務教育学校準備委員会を設置。１２月に教員から施設整備への要望などを聞き取り、ことし２月８日に教室の配置や暖房計画などを検討した。

　今後は３月下旬までに基本設計を完成。次年度から、実施設計や地質調査のほか、教育課程や学校教育目標、校章や校歌、学年制などソフト面について協議していく。

(市町村 2021-02-24付)